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[BOOKデータベースより]
コンサートホールを起点に鳴り響く16篇の物語。ジャングルの音、開演前のざわめき、神への祈り…音楽の初源と極限がここにある。
プロローグ
[日販商品データベースより]第1部 律動(ジャングルとコンサートホール(山極壽一);一度しかない出来事を繰り返すよろこび(堀江敏幸);第九から始まる心と街の復興(佐渡裕);奏でるよりも聴くことで(三宅香帆);コンサートホールの「ざわめき」を考える(岡田暁夫);間奏曲 磯崎新の建築における音楽空間(五十嵐太郎))
第2部 旋律(神々に届く音(彬子女王);魔法の音楽(岸田繁);指揮者としての原点(広上淳一);ゆらいとみらい、旋律の(小沼純一);間奏曲 磯崎新さんと京都コンサートホール(豊田泰久))
第3部 交響(ワーグナーの楽劇から広がる世界(金剛永謹);果てしない音楽の旅(沖澤のどか);京都が生み出す、木琴の音色(通崎睦美);間奏曲 京都コンサートホールのこれまでとこれから(高野裕子))
エピローグ―楽器を超える楽器(鷲田清一)
豪華執筆陣16名による音楽エッセイを集めたアンソロジー!
コンサートホールを起点に鳴り響く16篇の物語
ジャングルの音、開演前のざわめき、神への祈り……
音楽の初源と極限がここにある
建築家・磯崎新氏の唱えた「ホール=超楽器」をひもとき、
音楽を愛するすべての人に贈る、珠玉のエッセイ集
【はじめにより】
コンサートホールで聴くというのはしかし、どうもかなり特殊な経験のようです。そこでは音楽をナマで聴くわけですが、物音一つ立てずに、ごそごそ動きもしないで、まるで自分がそこにいないかのように、自分の存在を消して、じっと聴く。いわゆる「集中的聴取」と言われるものです。外界の騒音やノイズを厳重に遮断して、沈黙のなかに音楽が純粋に現れ出るところに居合わせるという、音楽へのこうしたふれかたには、いったいどのような意味があるのでしょうか。音楽の純化なのか、それとも聴くひとががちがちになって聴く「音楽のなれの果て」(小泉文夫)なのでしょうか……。
なんとも捉えがたいこのコンサートホールという装置、あるいは場所が、現代の音楽にとって、そしてこれからの音楽にとって、どのような意味をもつのか……そうした問題を、音楽の専門家にかぎらず、音楽を愛好するいろんなひとたちに、コンサートホールという装置の存在意義や未だ気づかれていない可能性を幅広く問いかけてみようと考えました。それを一冊の本に編んだのが本書です。