[BOOKデータベースより]
「本来存在しないはずの国家」はなぜ誕生したのか。植民地時代の石油は、なぜ、あるはずのない国家を生み出したのか。天然資源が国家形成に与える影響について、理論的かつ体系的な説明を与える新鋭による快著。
序章
第1章 単独独立の理論
第2章 ボルネオ島における石油と脱植民地化―ブルネイの単独独立
第3章 ペルシャ湾岸における石油と脱植民地化―カタールとバーレーンの単独独立
第4章 他地域における単独独立とその不在―クウェート、西インド諸島、南アラビア
第5章 天然資源の多様な影響―歴史と比較の観点から
結論
「本来存在しないはずの国家」はなぜ誕生したのか。
植民地時代の石油は、なぜ、あるはずのない国家を生み出したのか。
天然資源が国家形成に与える影響について、
理論的かつ体系的な説明を与える新鋭による快著。
本書は、石油資源が植民地期の政治に与えた影響と、それにより誕生した「本来存在しないはずの国家」の形成メカニズムを解明する。特に東南アジアのブルネイ、中東のカタールとバーレーンを中心に、他の植民地行政単位と比較し、これらの地域がなぜ単独で独立し、他はより大きな国家に併合されたのかを明らかにする。歴史的には、宗主国が小規模植民地を合併し連邦として独立させようとした脱植民地化の局面を取り上げる。宗主国は冷戦や独立運動のなかで、国際秩序の安定を図りつつ友好国を増やすため合併を推進したが、少数の植民地はその圧力を退けて単独独立を果たした。本書は、この独立がなぜ可能だったかを石油の存在と保護領制度という現地支配者の維持と保護を与える統治形態に焦点を当てて検証し、これらが小規模植民地を周辺から切り離し、新たな国家形成を導いたことを論証する。
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