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[BOOKデータベースより]
第1部 社会システムのモデル(複雑適応システムとしての社会システム;モデルの考え方;機能的観点からのシステムモデル ほか)
[日販商品データベースより]第2部 社会シミュレーションの方法論(ビジネス複雑性下での意思決定支援;社会シミュレーションのためのモデルの解像度;問題状況への介入とモデリング ほか)
第3部 社会シミュレーションの実際(ミドルレンジモデルの分析―異なるタイプのシナリオ分析を理解する;ファクシミリモデルの分析―実データを用いたモデリングとパラメータ値の設定方法を理解する;社会シミュレーションによる現場介入―問題関与者から実行承認を得る方法を理解する)
複雑化した社会的課題に取り組むためには,全体的なシステム思考によって関係のダイナミズムを描くことが今後ますます求められる。その基礎スキルとして,社会システムのモデリングがある。本書の主題は,そのような複雑性という特徴をもつ社会システムのモデリングと社会的課題にアプローチするためのエージェントベース社会シミュレーションの方法論である。解決したい社会的な課題の状況があったとき,モデルは何を表現し,シミュレーションではどのように分析をしたらよいのだろうか。これらに応えるには,社会システムのモデリングをモデルやシミュレーションの基本的概念から理解することが必要である。そこで本書では,システム科学の複雑適応システムの観点から関係性と全体性に着目したシステム思考とモデルの基礎的な理解にはじまり,最新の社会システムのモデリングと社会シミュレーションの方法とその適用事例まで,一貫して理解できるように工夫して執筆されている。社会システムのモデリングに関してこのように包括的にまとめられている類書は,本書のほかにはない。
主要目次
【第I部 社会システムのモデル】第1章 複雑適応システムとしての社会システム/第2章 モデルの考え方/第3章 機能的観点からのシステムモデル/第4章 エージェントベースモデル:社会システムの多元的モデリング
【第II部 社会シミュレーションの方法論】第5章 ビジネス複雑性下での意思決定支援/第6章 社会シミュレーションのためのモデルの解像度/第7章 問題状況への介入とモデリング/第8章 シミュレーションの設定/第9章 シナリオ分析:不確実性の影響の分析
【第III部 社会シミュレーションの実際】第10章 ミドルレンジモデルの分析:異なるタイプのシナリオ分析を理解する/第11章 ファクシミリモデルの分析:実データを用いたモデリングとパラメータ値の設定方法を理解する/第12章 社会シミュレーションによる現場介入:問題関与者から実行承認を得る方法を理解する
著者略歴
・高橋真吾
東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士後期課程1989年修了,理学博士
現 職:早稲田大学理工学術院創造理工学部教授
専 門:システム科学,ソフトシステムアプローチ,社会シミュレーション
・後藤裕介
早稲田大学大学院理工学研究科経営システム工学専攻博士後期課程2010年修了,博士(工学)
現 職:芝浦工業大学システム理工学部准教授
専 門:システム科学,システム工学
・大堀耕太郎
早稲田大学大学院創造理工学研究科経営システム工学専攻博士後期課程2011年修了,博士(工学)
現 職:富士通株式会社研究本部人工知能研究所プロジェクトディレクター
専 門:システム科学,社会システムデザイン