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[BOOKデータベースより]
中国三国時代、諸葛孔明は、劉備とともに自らの戦略構想「天下三分の計」、ひいては漢王朝再興による天下統一の覇業を目指して、粉骨砕身、邁進し、そして国家の運命に殉じて五丈原に陣没した。権力の座に着くと、その地位を悪用し、人民の膏血を絞り、賄賂をとって巨万の富を積み、国家人民の運命には、なんの関心も示さず、ひたすら一身の利害のみを図る官僚政治家の多いなかで、孔明の死後に残された私財は、すがすがしいほどわずかなものであった。本書は、「清流」派知識人としての矜恃を貫き通した諸葛孔明の波乱の生涯をたどる。
1 臥竜孔明と劉備(後漢末の政治状況と諸葛家;劉備、駕を枉げて草廬の孔明を訪ねる)
[日販商品データベースより]2 「天下三分の計」の達成(赤壁の戦いと劉備の荊州領有;巴蜀を制する者は天下を取る;関羽の死と劉備の東征への執着;孔明の外交政策と南征)
3 北伐と孔明の陣没(巴蜀の地と経済;「出師の表」と北伐への途;ああ、秋風五丈原)
■本書は、「水魚の交わり」の劉備に「天下三分の計」を説き、漢王朝の再興という覇業の達成に
邁進、公の正義と己の信念ため「泣いて馬謖を斬った」諸葛孔明の波乱の一生を描く。
■『三国志』の知将である彼の卓越した戦略構想「天下三分の計」とはどのようなものだったのか。
■著者 林田愼之助の『曹操』『劉備玄徳と孫権』に続く「三国志の英雄」の三作目である。