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[BOOKデータベースより]
古墳時代から飛鳥時代にかけて地方行政のトップにあったのが、有力豪族が任命された国造である。だが、その実態は謎も多い。本書は、稲荷山鉄剣銘に刻まれた「ヲワケ」の名や、筑紫の磐井など国造と関連する豪族、記紀の記述を紹介しながら、国造制とは、いつ施行されたどのような制度で、誰が任命され、いつ廃止されたのかまでを描き出す。さらに奈良時代以降に残った国造がどのような存在であったのかなどを解説する。
第1章 国造制はいつどのようにして成立したのか(『日本書紀』にみる成立時期;ワカタケル大王の時代;国造制の成立過程と磐井の乱)
[日販商品データベースより]第2章 国造制とは何か(国造制の内容についてのこれまでの研究;国造と県主・稲置;国造制と部民制)
第3章 国造の分布と国造の「氏姓」(「国造本紀」の国造;国造の「氏姓」)
第4章 「大化改新」と国造制(「大化改新」と評制の施行;評制の施行と国造;評制施行後の国造と国造制の廃止)
第5章 律令制下の国造(令文の「国造」;律令制下の「国造」の実態;出雲国造と紀伊国造)
古墳時代から飛鳥時代にかけて地方行政のトップにあったのが、有力豪族が任命された国造(くにのみやつこ)である。だが、その実態についてはよくわかっていない部分も多い。本書は、稲荷山鉄剣銘に刻まれた「ヲワケ」や、筑紫の磐井など国造と関連する豪族、記紀の記述を紹介しつつ、国造制は、いつ施行されたどのような制度で、いつ廃止されたのか、また律令制下の国造とはどのような存在であったのかなどを解説する。