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[BOOKデータベースより]
敗戦国日本の躍進、多くの独立国家誕生、米ソ冷戦とその崩壊、多極化から米中対立へと国連発足以来75年間で世界の勢力構造は変容した。他方、国連安保理の構造改革は進んでいない。わが国は安保理改革として常任理事国入りを目指しているが、成果はない。この間、自国の国益を優先する国際潮流が強まり、多国間主義は厳しい挑戦に晒されている。研究者のみならず、国連大使経験者や国連本部職員として第一線での実務経験者も多く執筆陣に迎え、これまでの安保理改革の実態を明らかにし、実現可能な改革を探る労作。
安保理案内
[日販商品データベースより]第1部 安保理改革をめぐる政治と歴史(安保理改革議論の歴史―国連総会での審議を中心に;日本にとっての安保理改革―経済大国から政治大国を目指す4半世紀の軌跡;なぜ安保理改革は進展しないのか―国連内部から見た改革の挫折)
第2部 安保理の諸機能と改革の影響:正統性、実効性、代表性(安保理の紛争対処機能―何を期待し、何を期待すべきでないか;安保理改革と国連総会の役割―手続面を中心に;経済制裁と正統性・実効性;安保理と人権保障―「文民の保護」決議における人権視点の展開;投票力指数からみた安保理改革案―有力諸国の投票力を対象に)
第3部 諸外国から見た安保理改革議論と今後の展望(P3と安保理改革;安保理改革に臨むアフリカの立場―推進勢力なのか抵抗勢力なのか;今後の展望と課題―新しいWin‐Winを求めて)
加速化する自国家中心主義――国際協調の道はあるか?
敗戦国日本の躍進、多くの独立国家誕生、米ソ冷戦とその崩壊、そして米中二極化――1945年の国連発足以降の75年間で世界の勢力図は目まぐるしく変貌してきた。他方、国連安保理は大きな構造改革のないまま今日に至っている。わが国は常任理事国入りに向け積極的に安保理改革を促してきたが、具体的な成果は未だ得られていない。その間、改革は進展するばかりか、自国の国益を優先する国際潮流が強まり、多国間主義は退行の一途を辿っている――。研究者のみならず、国連大使や国連本部職員として第一線での実務経験者も多く執筆陣に迎え、これまでの安保理改革の実態を明らかにし、実現可能な改革を展望した一冊。