近世蝦夷地の地域情報

日本北方地図史再考

法政大学出版局
米家志乃布　

• 価格: 3,190円（本体2,900円＋税）
• 発行年月: 2021年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784588382017

内容情報

[BOOKデータベースより]

アイヌ民族の生活の場であり、諸外国にも和人にも未知の土地であった蝦夷地は、江戸幕府による支配以降、明治政府による開拓・植民政策の開始にいたるまで、さまざまな地図や測量図、風景絵図に描かれ、表象されてきた。「異域」であった北海道周辺地域の情報はどのように収集・把握され、一般の人びとにも「国土」の一部として認識されるようになったのか。日本の北方地図史の展開をたどる。

第１部　日本の歴史空間と「蝦夷地」（ヨーロッパおよびロシアの地図にみる蝦夷地像；日本図からみる蝦夷地像の変遷；日本図・蝦夷図にみる庶民の蝦夷地像）
第２部　「蝦夷地／北海道」における地域情報の収集と表象（日本における蝦夷図作製と地域情報；松前藩・江差沖の口役所収集の絵図にみる地域情報の把握；東北諸藩の蝦夷地沿岸警備と地域情報の収集；松浦武四郎による地域情報の収集とアイヌ民族；目賀田帯刀の風景画にみる蝦夷地／北海道像；植民都市・札幌の風景と植民地としての北海道像）

[日販商品データベースより]

アイヌ民族の生活の場であり、諸外国にも和人にも未知の土地であった蝦夷地は、江戸幕府による支配以降、明治政府による開拓・植民政策の開始にいたるまで、さまざまな地図や測量図、風景絵図に描かれ、表象されてきた。「異域」であった北海道周辺地域の情報はどのように収集・把握され、一般の人びとにも「国土」の一部として認識されるようになったのか。日本の北方地図史の展開をたどる。