[BOOKデータベースより]
慰安婦とは何であったか?命の熱さ、死の寒さ…砲火、病魔、飢え渇きの戦場を肌に感じながら、女たちは男たちに、男たちは女たちに何を求めていたのだろうか?
千鳥と柳
存在意義―伊藤の洞察と表現を通して
恩京(金恩秀)と李佳〓
金春子と長井軍曹
田村の「肉体文学」
春美と三上
ヒロ子と原田
張沢民と佐田
「檻」―「世界‐内‐存在」を超える活写
つかこうへいによる独創的な展開
玉砕した慰安婦
声なき声に耳を澄まし伝える
戦時下の回想、ルポ、手記、小説などを心理歴史的に読み解き、慰安婦と兵士の深層に迫る!
冷静な分析の上に情愛をすくい上げ、悲惨な戦場に秘められた「人間の条件」を明らかにした比類なき一書。
慰安婦とは何であったか?
私たちは「それ」を単なる事象として捉えてはいなかったろうか?
? 本書『はじめに』より
慰安婦について、歴史の政治的利用により性と被害に偏した言説が繰り出されてきました。その側面は確かにあるでしょうが、兵士との愛もありました。しかも、死と隣りあわせの砲煙のたちこめる戦場において、だからこそ、その愛は文字どおり命懸けでした。この営為を軽々に考えてはなりません。そこには崇高なものさえ見出せるからです。
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