[BOOKデータベースより]
古来からやきものに描かれてきた文様を100種取り上げその意味や歴史的背景、鑑賞のポイントなどを解説しました。器を美術品へと昇華する「装飾」としての力はもちろん、生活を愉しむ人へ「集める喜び」を教えてくれる存在でもある―そんな文様の魅力を知ると、器がもっと好きになります。
第1章 やきものの文様の変遷
第2章 やきものの文様
第3章 近代の巨匠の文様づくり
第4章 文様の図案
第5章 文様の構成
第6章 装飾技法の基本
古来よりやきものには様々な文様が施されてきました。
それらの文様はやきものの絵付け技法とともに進化し、やきものを単なる器としてだけでなく、美術品として愛でる対象にまで昇華させました。
本書では、主に日本のやきものに施されてきた約100種類もの文様を、その模様の意味や時代背景などとあわせて紹介します。
また、各絵付け技法や器面へのレイアウト方法についても、下図などの資料とともに解説します。
鉄絵や染付、色絵などの伝統的な文様から、近現代の作家の文様まで網羅した、資料性が高く、やきものの文様への造詣を深められる充実した一冊です。
■目次
第1章 やきものの文様の変遷
●日本のやきもの装飾と文様の変遷
縄文土器/弥生土器・土師器/須恵器/六古窯/桃山陶/有田焼や九谷焼の磁器/京焼/薩摩焼/明治の陶芸/近現代のやきもの
第2章 やきものの文様
●幾何学文様
縦縞/横縞/円(丸)/青海波/七宝繋ぎ/石畳(市松)/立涌/麻の葉/網目/籠目/亀甲/毘沙門亀甲・組亀甲/紗綾形(卍繋ぎ・卍崩し)/雷/連子格子/格子/鱗/矢羽根/剣先/菱/四方襷
●植物文様
桜/松/竹(笹)/梅/椿/牡丹/蘭/百合/燕子花(菖蒲)/朝顔/鉄線花/紫陽花/葡萄/桃/柘榴/藤/桐/楓/蓮/柳/水仙/瓜/早蕨/薊/桔梗/撫子/芒/萩/葛/菊/花/草/植物いろいろ
●唐花・花唐草文様
唐草/花唐草
●動物文様
鳥/兎/馬/鹿/栗鼠/虎/獅子/魚/海老/貝/亀/虫/龍/麒麟/鳳凰
●器物文様
瓢箪/扇/熨斗/団扇/文房具/楽器/車/宝尽くし/瓔珞
●風景文様
月/雲/雪/山水/流水/帆掛船/網干/垣根/唐子
第3章 近代の巨匠の文様づくり
富本憲吉の文様づくり
板谷波山の文様づくり
第4章 文様の図案
●近代の意匠
アイデアスケッチ/平面図/展開図/縁文図/図案と試作品
第5章 文様の構成
枠取り/窓絵・画中画/反復(連続)/絵画的/蕎麦猪口の文様構成
第6章 装飾技法の基本
素地への装飾/鉄絵(銹絵)/染付/色絵(上絵)/金銀彩/釉下彩(彩磁)
コラム
鍋島復興と今右衛門
蕎麦猪口の年代の見方
索引
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