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- 伸びる子どもは○○がすごい
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日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
榎本博明- 価格
- 935円(本体850円+税)
- 発行年月
- 2019年10月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784532264123
[BOOKデータベースより]
我慢することができない、すぐ感情的になる、優先順位が決められない、自己主張だけは強い…。今の新人に抱く違和感。そのルーツは子ども時代の過ごし方にあった。いま注目される「非認知能力」を取り上げ、想像力の豊かな心の折れない子を育てるためのヒントを示す一冊。
第1章 「頑張れない」「我慢できない」―今の子ども時代に足りないもの(注意や叱責に耐えられない若者たち;叱られたことがない ほか)
第2章 早期教育に走る親たち―はたして効果はあるのか(メディアを通して喧伝される早期教育;早期教育に効果はあるのか? ほか)
第3章 幼児期の経験が将来の学歴や収入を決める?(ノーベル賞受賞学者が見出した幼児教育の効果;大きくなってから効いてくる幼児教育の効果とは? ほか)
第4章 子ども時代に非認知能力の基礎をつくっておく(親が子どもとじっくりとかかわることの大切さ;自発性を高める接し方 ほか)
第5章 子ども時代の習慣形成でレジリエンスを高める(読書にみる習慣形成の威力;近代の著名哲学者も習慣形成に言及 ほか)
●仕事に不適応な新人社員
注意されるとすぐに落ち込んでしまう新人。場合によっては翌日から仕事に来られなくなるケースも。一方で、注意に反発し、仕事の改善が見られないケースなども発生。どうやって接すればいいのか、悩む上司なども大量に発生している。
新入社員になる以前に、小学校の現場では、暴力事件が急増中。子ども同士のコミュニケーションも変調を来しているのだ。中学受験を目指すなどの早期教育は効果はあるが、その効果は一時的なもので、長期的には意味がないことが多い。さらには、親といる時間が長く、友達と遊んだり、自然と触れ合ったり、いろいろ冒険したりして、主体性や多様性を身に付ける機会が減っている。ひとりになるとゲームに集中することもたびたび。
本書では、本来身に付けるべき子どもの教育について、親の立場、会社で指導する立場から見る。
●自己コントロールなどの「非認知能力」が求められる
2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマンも、40年にわたる研究で、早期教育が知的能力を高める効果については認めている。しかし、それだけが学歴や収入という成功に結びついたわけではないと結論づける。現に認知能力(知的能力)に関しては、8歳の時点で効果は失われている。だが、成人後のデータを見ると、早期教育を受けたものの方が、学歴も年収も高くなっていた。協調性、忍耐力、やる気などの非認知能力がその後の成功のカギを握る。
そのためには子どもへの結論を急がない。ひたすら待つ、一緒に考えるという姿勢も必要になるのだ。
子育てについては多くの本が出ているが、本書は心理学や教育学の最新の知見から語るので説得力がある。本書は、『ほめると子どもはダメになる』(新潮新書)の第2弾ともいえる内容で、子どもの忍耐力や協調性、自立性の必要性を強く説く。子育て(特に小学生)に悩む親世代にとっては、必読の一冊です。
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