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- 伊勢物語
-
- 価格
- 671円(本体610円+税)
- 発行年月
- 2019年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094066517
[BOOKデータベースより]
平安初期に成立したとされる作者不詳の歌物語。一巻。全125段からなる。各段「昔、男…」と始まることが多く、在原業平の面影がある。男の初冠(ういこうぶり)から死に至るまでを数行程度(長くて数十行、短くて2〜3行)の仮名の文と、歌で構成されている。各章がそれぞれ独立した短い物語になっており、恋愛の話を中心に親子愛。主従愛、友情、社交生活など多岐に渡る。各章にそれぞれの主題歌とでも言うべき和歌が記載されているため「歌物語」と言われる。「芥河」「東下り」「筒井筒」など馴染みの深い段も含めて全段、流麗で風雅。
[日販商品データベースより]マンガで読む。巨匠で読む。「伊勢物語」
「伊勢物語』の構成は歌と散文とに分けられるが、全てが歌であり散文である、とも言えるのではなかろうか。
主人公、昔男、すなわち在五中将、実在の六歌仙の一人、つまり在原業平となるが、業平のようで、業平でない。
その背中に、貴方と、君と、僕を乗せて人の無常を荷物として、恋路を旅する理想の男として『伊勢物語』の世界を駆け抜ける。
『古今和歌集』仮名序の業平の歌の評、「その心あまりてことばたらず」に対して、「細(こま)いこといいなさんな」とばかり、陽気な雲としてぽかりと浮かぶ、言葉足らず故の迫力と説得力と愛嬌は、『伊勢物語』の血となって全編を駆け巡る。
「ごちゃごちゃいわんで楽しみなはれ」と業平雲は女山の胸を越え、太股(ふともも)谷をわたり、老いの坂を越して、「つひにゆく道」へと繋がっていく。
しぼめる花の色なくて匂い残れるがごとし。
怪しの香を残して、『伊勢物語』は閉じる。
百年後に「言葉足らず」の業平は、『源氏物語』の光源氏として生まれかわり、『伊勢物語』の残り香はしぼめる花の中へと忍び入って、内から花弁を押し開くと、今一度しっとりと咲いてみせるのである。
黒鉄ヒロシ(本文より)
【編集担当からのおすすめ情報】
千年の時を生き抜いた歌物語の元祖『伊勢物語』を、黒鉄ヒロシが画期的ビジュアル化!! 在原業平の伝記ともいわれる平安の雅の世界を、平成の“色好み”を知る絵師・黒鉄ヒロシが業平になりきって描きます。とにかく、はしょり方が絶妙です。
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