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- オポッサムはないてません
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- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2018年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784477031613
[BOOKデータベースより]
木にぶらさがるオポッサムを見た人間たち。下から見上げたので、にこっと笑った口元をフニャっとさがっていると、かんちがいしました。「かわいそう!なんとかしてあげなくちゃ!」と、オポッサムを町につれていきますが…!?いいや、めそめそオポッサム!幸せにしてやろう!小学中級から。
[日販商品データベースより]オポッサムは木の枝にしっぽを巻き付けて逆さまにぶら下がる、ご機嫌な動物です。通りがかった人間たちは、下から見上げたので、オポッサムのにこっと上がった口元をフニャと下がっていると勘違いしました。そして「かわいそうに泣いている。なんとかしてあげなくちゃ!」と、オポッサムを町に連れて行きますが…!?自分勝手な人間と素直なオポッサムのやりとりがユーモラス。笑って、ちょっぴり悲しくて、最後は安心するお話です。
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これは「オポッサム」というちょっと不思議な生きもののおはなし。というより「オポッサム」をめぐる人間たちの、奇妙なはなしといっていいかもしれません。ある森に、一匹のオポッサムが住んでいました。いつもにこにこ笑っている、ごきげんなオポッサムです。高い木にのぼると、枝にしっぽをくるくるとしっかり巻きつけて……。ぷらんとさかさまになり、にこにこしながら何日か過ごします。オポッサムなら誰でもこうするんだそうですよ。オポッサムはにこにこ、にこにこしています。ところがそんなある日、4人の人間がやってきて、にこにこ顔のまま逆さまに木にぶらさがるオポッサムを見ておかしなことをいいはじめるんです。「かなしそう」「ぜんぜんにこにこしてない」「あいつはきっと、自分がにこにこしていると思ってる、めそめそオポッサムなんだ!」「町へつれて行って、にこにこにしてやろう」断るオポッサムのいうことも聞かず、とうとう人間たちはオポッサムがぶらさがっている木ごと掘り返し、木といっしょに町へつれて行ってしまうんです……。さて、このおはなしはいったいどうなるのか?続きはぜひ本を読んでほしいのですが、とにかく、個人的には、何ともいえない居心地のわるさと、むずむずした感じが残りました。森の中で幸せだったのに、勝手な思い込みで、騒々しく、ふきげんな人間だらけの町に連れて来られたオポッサム。それでもにこにこしているオポッサムを、めそめそオポッサムだと決めつけ、“自分たちの力で”“自分たちが考える”“にこにこオポッサム”にしてやろうと奮闘する人間たち。しかも人間たちが「あいつは、めそめそオポッサムだ!」と思い込む理由ときたら……。読んだらきっと笑っちゃいますよ!「幸せとは何だろう?」という問いが、心の中に湧いてくる、皮肉なユーモアに満ちた寓話。ぜひ小学生に手にとってほしい絵童話です。アニメーション制作や脚本、映画監督など、様々な分野で活躍したフランク・タシュリンが、子ども向けに書いた作品は、『ぼくはくまですよ』(大日本図書)と本作のみ。小宮由さんの訳で、このたび2冊同時に出版されています。あわせて手にとってみてくださいね。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
この本を理解しようと思ったら
中学生くらいのほうがいいんじゃないのかなぁ、と思うような
とても概念的なお話でした。
オポッサム(実は今回初めて知った、実在の動物でした・・)は
にこにこと毎日幸せに暮らしているのに
木に逆さまにぶら下がったら、口元が逆向きのへの字になって
泣いていると思われ
「にこにこにしてやる」と、大いなるおせっかいを受けるお話。
自分が幸せかどうかなんて、自分が感じていればいいのであって
他人がとやかく言うことではないし
ましてや手を出すべきでもないのに
読んでいて、ただただ腹立たしかった。
子供のいない友達がいるが
夫婦で楽しく暮らしているに
近所から、哀れな中年夫婦と思われていると嘆いていた。
訳者あとがきにある
「幸せの形はどうであれ、自身の幸せを、
胸の内に置くか外に置くか・・
胸の内にある幸せは、誰かに奪われることがなく、自らの力で生み出せる」という言葉が
とても輝いていました。(やこちんさん 50代・兵庫県 女の子15歳)
【情報提供・絵本ナビ】