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[BOOKデータベースより]
かつてともに暮らした猫を看病する、元恋人同士の二人。愛猫の看取りを通し、愛の苦みと望みを描く傑作長編。
[日販商品データベースより]「喪失を描く」のはありきたりかもしれません。
でも、どうかこの小説を読んでください。
「ありきたりな喪失」なんてひとつもないのです。
――作家 西加奈子
意味のない人生。
思い出に生きようか。
さよならに生きようか。
――俳優 松山ケンイチ
かつてともに暮らした猫を看病する、元恋人同士の2人。
愛猫の看取りを通し、愛の苦みと望みを描く傑作長編。
気鋭の映画脚本家による初の小説。
*
映画監督の女と、脚本家の男。
自分たちの恋愛は、映画をつくるようにはうまくいかない。
ソンは俺の知らないものを、たくさん持っている。
ソンに言葉があったら、聞きたいことが山ほどあるのだ。
一緒に暮らしていたときの、俺がいない時間の漣子を知っている。
俺と別れて一人になった漣子の隣にいたことがある。
そして宮田さんとの新しい生活を経験している。
それなのに、ソンはすべてを持ったまま、無言でどこかに行こうとしている。
そのうちのひとつでもいいから、知ることができたら。
(本文より)
<著者略歴>
向井康介(むかい・こうすけ)脚本家。1977年徳島県生まれ。大阪芸術大学卒業。脚本を手掛けた作品は、「リンダリンダリンダ」「マイ・バック・ページ」「ふがいない僕は空を見た」「もらとりあむタマ子」「陽だまりの彼女」「ピース オブ ケイク」「聖の青春」など多数。本作が初の長編小説の執筆となる。