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文藝春秋 須田桃子
第1章 生物を「工学化」する第2章 人工生命体プロジェクトはこうして始まった第3章 究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ第4章ある生物兵器開発者の回想第5章 国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか?第6章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる第7章 科学者はなぜ軍部の金を使うのか?第8章 人造人間は電気羊の夢をみるか?第9章 そして人工生命体は誕生した
二〇〇〇年代初頭、マサチューセッツ工科大学に集まった科学者たちは、生物学を工学化することを思いつく。コンピュータ上でDNAを設計し、その生物を実際につくってみるのだ。「合成生物学」と呼ばれるようになるその学問はビル・ゲイツをして「もっともホット」な分野と呼ばれるようになる。企業が血眼になり、軍の研究機関が莫大な予算を投じる。そうした中、孤高の天才科学者が二〇年かけてついに人工生命体を作ることに成功する。ヒトまでも人工的につくる時代が来るのだろうか?『捏造の科学者-』で新たな科学ノンフィクションの地平を開いた著者が放つ大宅賞受賞後第一作!プロローグ わたしを離さないで第一章生物を「工学化」する マサチャーセッツ工科大学で学ぶトム・ナイトは、コンピュータの性能は一八カ月後に倍になっていくというムーアの法則が物理的限界に来ていることに気がついた。ナノサイズの半導体をつくるもっとも洗練した方法は生化学によって得られるのでは?第二章人工生命体プロジェクトはこうして始まった MITの講座による協業の流れとまったく違う流れは、たった一人の科学者によってつくられた。クレイグ・ベンター。NIHという最高峰の研究所を辞めたベンターは、ヒトゲノムを読み、人工生命体「ミニマル・セル」を創り出すプロジェクトに着手する。第三章究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ 一文字からの修正も可能な遺伝子編集技術「CRISPR・Cas9」。二〇一二年に開発されたこの技術をもちいて、ある遺伝子を集団内で一気に広めることのできる技術が開発された。マラリア蚊の撲滅、生物多様性の維持などへの使用が考えられるが。第四章ある生物兵器開発者の回想 旧ソ連では合成生物学を使った生物兵器の研究が実際に行なわれていた。私は、機密研究に携わった一人の科学者のインタビューに成功する。ペスト菌と脳脊髄炎をひきおこすウイルスを掛け合わせた新しい病原体の研究など、セルゲイ・ポポフは証言する。第五章国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか? ベトナム戦争での対ゲリラ戦の兵器を次々と開発した実績のある国防総省の研究所DARPA。そのDARPAは合成生物学研究の最大のパトロンと言ってもいいかもしれない。二〇一四年だけで、一億一千万ドルもの予算をその研究に拠出している。第六章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる 厳重なセキュリティに守られたその研究機関の中で、私は所長とプロジェクトマネージャーに会った。「軍部の意向は反映するのか?」「機密研究を行なっているのか?」これらの質問に対して彼、彼女らは、まず「われわれは世界のために研究をしている」と。第七章 科学者はなぜ軍部
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
第1章 生物を「工学化」する
[日販商品データベースより]第2章 人工生命体プロジェクトはこうして始まった
第3章 究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ
第4章ある生物兵器開発者の回想
第5章 国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか?
第6章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる
第7章 科学者はなぜ軍部の金を使うのか?
第8章 人造人間は電気羊の夢をみるか?
第9章 そして人工生命体は誕生した
二〇〇〇年代初頭、マサチューセッツ工科大学に集まった
科学者たちは、生物学を工学化することを思いつく。
コンピュータ上でDNAを設計し、その生物を実際につくってみるのだ。
「合成生物学」と呼ばれるようになるその学問は
ビル・ゲイツをして「もっともホット」な分野と呼ばれるようになる。
企業が血眼になり、軍の研究機関が莫大な予算を投じる。
そうした中、孤高の天才科学者が二〇年かけて
ついに人工生命体を作ることに成功する。
ヒトまでも人工的につくる時代が来るのだろうか?
『捏造の科学者-』で
新たな科学ノンフィクションの地平を開いた
著者が放つ大宅賞受賞後第一作!
プロローグ わたしを離さないで
第一章生物を「工学化」する
マサチャーセッツ工科大学で学ぶトム・ナイトは、コンピュータの性能は一八カ月後に倍になっていくというムーアの法則が物理的限界に来ていることに気がついた。ナノサイズの半導体をつくるもっとも洗練した方法は生化学によって得られるのでは?
第二章人工生命体プロジェクトはこうして始まった
MITの講座による協業の流れとまったく違う流れは、たった一人の科学者によってつくられた。クレイグ・ベンター。NIHという最高峰の研究所を辞めたベンターは、ヒトゲノムを読み、人工生命体「ミニマル・セル」を創り出すプロジェクトに着手する。
第三章究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ
一文字からの修正も可能な遺伝子編集技術「CRISPR・Cas9」。二〇一二年に開発されたこの技術をもちいて、ある遺伝子を集団内で一気に広めることのできる技術が開発された。マラリア蚊の撲滅、生物多様性の維持などへの使用が考えられるが。
第四章ある生物兵器開発者の回想
旧ソ連では合成生物学を使った生物兵器の研究が実際に行なわれていた。私は、機密研究に携わった一人の科学者のインタビューに成功する。ペスト菌と脳脊髄炎をひきおこすウイルスを掛け合わせた新しい病原体の研究など、セルゲイ・ポポフは証言する。
第五章国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか?
ベトナム戦争での対ゲリラ戦の兵器を次々と開発した実績のある国防総省の研究所DARPA。そのDARPAは合成生物学研究の最大のパトロンと言ってもいいかもしれない。二〇一四年だけで、一億一千万ドルもの予算をその研究に拠出している。
第六章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる
厳重なセキュリティに守られたその研究機関の中で、私は所長とプロジェクトマネージャーに会った。「軍部の意向は反映するのか?」「機密研究を行なっているのか?」これらの質問に対して彼、彼女らは、まず「われわれは世界のために研究をしている」と。
第七章 科学者はなぜ軍部