原爆の記憶を継承する実践

長崎の被爆遺構保存と平和活動の社会学的考察

新曜社
深谷直弘　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2018年04月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784788515796

内容情報

[BOOKデータベースより]

長崎の記憶を遺産として次世代に手渡すために。祈念像や被爆遺構はいかに建立・保存・解体されたのか。平和を願う市民や高校生が継承の担い手になっていく過程とは。負の記憶を継承し活用する途をひらく社会学研究。

原爆の記憶をどのように継承するのか―問題の所在と研究方法
第１部　原爆の記憶　長崎の被爆遺構の保存と解体（“原爆”へのアプローチ―社会学における被爆者調査の系譜と記憶研究との接続；記憶空間としての長崎―“平和公園”の形成と原爆資料館の展示、旧浦上天主堂保存をめぐるポリティクス；城山小学校被爆校舎の保存とその活用―被爆遺構の保存と記憶の継承；新興善小学校校舎の解体とその活用―被爆遺構の解体と記憶の継承）
第２部　継承実践としての平和活動　証言・ガイド・署名（原爆記憶の継承と市民運動―「長崎の証言の会」・爆心地復元運動・継承活動への政治的規制；平和ガイド活動と戦争の記憶―平和案内人の生活史と原爆記憶の継承実践；高校生１万人署名活動―若者と原爆記憶の継承実践）
日常の生活空間と原爆記憶の継承