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[BOOKデータベースより]
相次ぐ当主の早世により、男系の嫡流が途絶えた会津守護、芦名家。近隣の大名から婿養子として当主を迎えることになったが、それをきっかけに家中に軋轢が生じる。一触即発の家臣たちをなんとかまとめていたのは家臣筆頭であり「会津の執権」の異名を持つ金上盛備。しかし彼も老齢にさしかかり、領土の外からは伊達政宗の脅威が迫っていた。
[日販商品データベースより]「オール讀物新人賞」受賞作家、出色のデビュー作!
この力量は本物だ!
歴史小説の明日を担う才能のデビュー作を
その目で確かめてもらいたい。――石田衣良
綿密な取材が紡ぎ出す史実と創作の融合。
「新人離れした」とは、本書のことだ。――山本一力
四百年の長きにわたり会津を治めてきた芦名家。
しかし十八代目当主が家臣の手にかかって殺されたことから
男系の嫡流が断たれ、常陸の佐竹義重の二男、義広が
婿養子として芦名家を継ぐことにに決まった。
血脈の正当性なき家督相続に動揺する、芦名家譜代の家臣たち。
義広が引き連れてきた佐竹の家臣団との間に、激しい軋轢が生じる。
揺れ動く芦名家に戦を仕掛けるのが、奥州統一を企てる伊達家の新当主、伊達政宗。
身中に矛盾を抱えたまま、芦名氏は伊達氏との最終決戦、摺上原の戦いに至る。
「夢幻の扉」でオール讀物新人賞を受賞した佐藤巖太郎が
滅亡に向かう名家と、戦国武将の意地を克明に描き切った傑作。
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家臣による当主弑逆を切掛に、会津の名家、蘆名家は崩壊の一途を辿って行く。オール讀物新人賞受賞作家による、初の連作短編集。