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[BOOKデータベースより]
『旅の絵本』『ふしぎなえ』『ABCの本』などが世界中で愛されている画家の、初の自伝。津和野での少年時代から『街道をゆく』の司馬遼太郎氏のことまで、昭和を生きた著者の人生が、ユーモア溢れる文章で綴られる。炭鉱務め、兵役、教員時代など知られざる一面も。50点以上描き下ろした絵が心温まる追憶に味わいを添える。
ハナ ハト マメ
父のこと
姉と刺青の善一
不登校と不信仰
つえ子のこと
少年倶楽部
七月七日
美の使徒
宇部工業学校
宇部の少年時代〔ほか〕
『旅の絵本』『ふしぎなえ』『ABCの本』などが世界中で愛されている画家の、初の自伝。
「自伝のようなものは書くまい」と思っていたが、日本経済新聞の「私の履歴書」欄に原稿を寄せるうちに「記憶のトビラがつぎつぎに開いた」、と大改稿大幅加筆。人情味のある豪傑な義兄、小学校で隣の席だった女の子、朝鮮人の友人、両親、弟……昭和を生きた著者が出会い、別れていった有名無名の人々との思い出をユーモア溢れる文章と柔らかな水彩画で綴る。
「わたしも、冗談が多すぎた。でもまだ空想癖はやまない。しかしこの本に書いたことはみな本当のことで、さしさわりのあることは書かなかっただけである」とは著者の弁だが、炭鉱務め、兵役、教員時代など知られざる一面も。
50点以上描き下ろした絵が、心温まる追憶は時代の空気を浮かび上がらせ、読む者の胸に迫る。楽しく懐かしい、御伽話のような本当のお話。
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津和野の少年が炭鉱務め、兵役、教員を経て絵描きになった──柔らかな水彩画が、心温まる追憶にさらなる味わいを添える「昭和」の話