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[BOOKデータベースより]
島国に住むイギリス人は昔から海を渡り旅に出た。命の危険も顧みず、中世ではエルサレムの聖地巡礼に出掛け、大航海時代に入ると、帆船を繰り、競うように世界の果てに向かった。旅とともに生まれた、未知の探究の記録“トラヴェルライティング”は、文学の新ジャンルとして近年脚光を浴びている。本書は、十数名のトラヴェラーの足跡を記したトラヴェルライティングを読み解くことで、イギリスの文化と歴史の位相を浮かび上がらせる大胆な試み。
第1部 拡張/反転する世界(あれは幻の南方大陸か?―ジェイムズ・クックの航海日誌;プラントハンターの旅行記―ロバート・フォーチュン、紅茶の苗を求めて中国を行く;インド大反乱を見たメンサーヒブたち―ルース・クープランドの滞在記 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 自然の“発見”(絶壁に立つ―アルプス越えと“崇高”の誕生;極地をめざす旅―『フランケンシュタイン』から辿る探検家たちの栄光と挫折;ナイルの水源を求めて―リヴィングストン博士の奥地探検を中心に)
第3部 異文化との遭遇(泣きわめく中世の女巡礼者―マージェリー・ケンプ、聖地への旅;「マホメットの楽園」を旅して―メアリ・モンタギュとトルコの女性たち;アルフレッド・イーストと明治日本の出会い―ある風景画家の旅日記から ほか)
島国に住むイギリス人は、昔から海を渡り旅に出た。10数名のトラヴェラーの足跡を記したトラヴェルライティングを読み解くことで、イギリスの文化と歴史の位相を浮かび上がらせる大胆な試み。