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戦後一貫してお上に、最優先すべきは「ゼニ」ではなく、「いのち」だと主張してきた人。そんな「暮し」は今、実現できたのか―。NHK朝ドラで注目。花森安治をこよなく愛するプロたちが綴った、天才編集者の世界。
第1章 花森安治の教える「考えるヒント」(「万人好み」ではなく「私好み」で;「人間だから」で判断しよう;「装釘」という文字 ほか)
第2章 花森安治を作った時代と人々(『帝国大学新聞』と「パピリオ」宣伝と;『暮しの手帖』の原点;伊東胡蝶園での花森と“師匠”佐野 ほか)
第3章 花森安治の好奇心と世の中(花森のものの見方;「アク」「くせ」のないものへ;花森と推理小説 ほか)
暮しを豊かにするために闘った人物に迫る!
NHKの朝ドラで話題となった天才編集者の世界に迫る1冊。
第一章・花森安治の教える「考えるヒント」では、『暮しの手帖』誌上で人気企画となった〈商品テスト〉を含め、花森が調査し批評した上で意見表明したテーマを紹介。今も解決していない事柄もあり、今を見つめるヒントにもなります。
第二章・花森安治を作った時代と人々では、生い立ちから戦後『暮しの手帖』を大橋鎭子と始めるまでの歩みをたどり、花森という人物がどうやって作られていったかを見ていきます。
そして第三章・花森安治の好奇心と世の中では、花森のものの考え方にも話が及んでいきます。
戦時中は国策に利用され、戦後はお上の言うことは信ぜずに独自の姿勢を貫き、日本のあるべき暮しを追求した花森。『暮しの手帖』をこよなく愛していたプロ達が、花森の業績や考え方を分かりやすく綴っています。






















戦前にリベラルな教育を受け、戦中には国策に翻弄され、戦後の民主化もいぶかしいものとして、独自の姿勢を貫く。日本のあるべき暮しを追求した花森安治。『暮しの手帖』に取り上げたテーマを中心に彼の考え方を探る