[BOOKデータベースより]
どこかユーモラスで温かみのある動物や子どもたち。迫力あふれる乗り物、なつかしい風景、ビビッドな色彩の絵…。柿本幸造の描きつづけた、ひだまりのように温かい“子どもの世界”を堪能できる珠玉の絵本原画集です。
教科書・絵本
挿絵・イラストレーション
再録エッセイ(末盛千枝子;武市八十雄)
再録インタビュー
画集発刊によせて
国語教科書の「くじらぐも」や絵本『どうぞのいす』で知られる柿本幸造の生誕100周年記念画集。代表的な絵本の原画のほか、月刊絵本の挿絵も多数収録。生前インタビューや関係者のエッセイ、アトリエ風景も。
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どこまでも優しく温かみのある色、そしてユーモラスで愛らしい動物たちの表情。ああ、このうさぎさんは、りすくんは……そして大きな大きなくまさんは!絵本を読んだことのある子なら、一目でわかる絵の数々。国語教科書の「くじらぐも」、絵本『どうぞのいす』『ヒッコリーのきのみ』『どんくまさん』『しゅっぱつしんこう』など。これらの絵は、ひだまりのように温かい“こどもの世界”を描き続けた絵本作家・柿本幸造の作品です。今年は柿本さんの生誕100周年。その記念として、とても豪華で贅沢な画集絵本が発売となりました。「あ、この絵本読んだことある!」「どんくまさん、大好き」などなど、子どもたちの声が聞こえてきそうな原画から、他ではあまり見ることのできない初期の頃の作品や月刊絵本の挿絵まで80点近い作品を一度に堪能することができます。さらに、柿本さんの素顔を垣間見ることのできる生前インタビューやエッセイ、アトリエ風景など、柿本さんのことをもっと知りたいと思っている読者にはたまらない内容になっています。「子どもたちに伝わっているだろうか?」常に作品に対する厳しい姿勢は変わらなかったという柿本さん。こうして改めて、その作品を一堂に眺めていると、ビビッドな色彩のセンスや驚くほど緻密に描かれている乗り物の絵など、知らなかった一面もまた見えてくるのです。喜びや悲しみ、そして笑い。子どもの心に寄り添ってみずみずしく表現された絵の数々。この画集からは、そんな柿本幸造の世界を愛してやまない編集者たちの思いも伝わってくる一冊です。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
柿本幸造の展覧会で購入しました。
タイトル通り、人の心に日溜まりをつくるような画集です。
柿本さんが描くと、どのようなお話も、心が暖かくなるように思います。
失敗しても誰からも好かれる、どんくまさんの優しい心は、柿本さん自身のような気がしますし、文章がなくても、絵から物語が浮き出てくるような不思議な画集です。
心が重く感じるようなときに、眺めています。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】