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[BOOKデータベースより]
過激派からは殺害宣告を受け、MI5からは切り捨てられる。そこで男がとった行動とは?発端は祖国を救うためだった。アルジェリアからフランス、そしてイギリスのMI5へ―。三ヵ国の謀報機関を渡り歩いた「トリプル・エージェント」レダ・ハセインの数奇な50年。昴奮の国際ノンフィクション!毎日新聞の名物ジャーナリストが長期密着した前代未聞の「三重スパイ」の実像!
序章 対面(イスラム過激主義のカリスマ;「表現の自由」に搦め捕られる殺人教唆)
第1章 アルジェの太陽(ハセインとの出会い;トリプル・エージェント ほか)
第2章 アルジェリア(一人の遺影の前で;イツころされてもおかしかくない ほか)
第3章 フランス(五ヶ月ぶりに落ち着いた生活;アブ・ムハンマドに会いに行く ほか)
第4章 英国(フランスとの契約解除;ロンドン警視庁に乗り込む ほか)
第5章 地上の人に(M15との対立;英国政府からのしっぺ返し ほか)
第6章 霧の恐怖(テロリストよりも怖い世界;「ジハードに勝った」 ほか)
3カ国の諜報機関を渡り歩いた「トリプル・エージェント」レダ・ハセインの数奇な50年。イスラム過激派との興亡、そして諜報機関の裏切り…。昂奮の国際ノンフィクション。
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すべては祖国を救うために、のはずだった。
レダ・ハセイン、53歳。アルジェリア生まれの三重スパイである。レダの大まかな略歴は以下だが、この男の半生を密着取材、本物のスパイがいかに生まれ、いかに捨てられていったかを記録したノンフィクション。
一九九〇年代、アルジェリア、フランス、英国の諜報機関でスパイとして活動する。
五年間にわたってフィンズベリー・パーク・モスク(北ロンドン中央モスク)でイスラム過激派指導者のアブ・ハムザとアブ・カタダの行動を秘密裏に調査したことである。
それ以前、アルジェで新聞記者をしていた。九二年からのアルジェリア内戦でイスラム武装集団は、政治家とジャーナリストの命を狙ったテロを実行した。ハセインによると、自身も殺害の脅しを受けた。友人のジャーナリストの多くが殺害された。
パリでアルジェリア人向けの週間紙を発行しようと計画していた九三年、アルジェリアの武装イスラム集団(GIA)の支持者に襲撃されて以降、継続してGIAより脅しを受ける。
アルジェリア諜報機関の協力者として九四年にロンドンに渡り、その後、フランス、英国の諜報機関でスパイとして活動した。その間、イスラム過激派の信頼を得るため、イスラム主義を宣伝する新聞を発行した。
二〇〇〇年四月、スパイ活動がばれ、ロンドンのモスクでイスラム過激派に襲われた。その後、過激派から殺害の脅しを受けたが、英国治安機関は十分に保護しなかった。
〇一年にカナダ・テレビ局のインタビューを受けたアブ・ハムザはハセインについて、「イスラム教徒をスパイした人間は誰であろうと、(殺害の)正当な対象になる」と発言した。