- 心の城
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Le cha^teau des coeurs.
- 価格
- 6,600円(本体6,000円+税)
- 発行年月
- 2015年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784872595017
[BOOKデータベースより]
悪魔グノームは手下とともに人間の心臓を城に集めて生息している。心を盗まれたことも知らずに、人は醜行を恥じず、愛を顧みない。妖精がポールに恋人ジャンヌを導き手としてグノームの城に向かわせ、心臓を取り戻させる。さまざまな冒険の末、彼はクルミの形をした心臓を皆に飲ませて、人々に優しい心が甦る。ボヴァリー夫人を書き終えた作者は、まったく異なるジャンルの作品に友人たちと挑み、最晩年に完成。舞台背景画や挿絵に添えて、風刺に満ちた作家独自の美学で、フランス社会が鮮やかに浮かびあがる。
[日販商品データベースより]フロベールが1863年に脱稿,1880年文芸雑誌に連載された戯曲.フランスでも大きく公表されることはなく,日本では初の全訳となる.悪魔により心臓(心)を奪い取られた人間たちは見にくい争いをしている.一組の愛し合う恋人が妖精の導きでこれらの心を取り戻し,それぞれの持ち主の胸に返すまでを,風刺と社会批判を交えて描く.訳者はこれらのなかにジャポニズムの影響をみる.全訳と解説.舞台挿絵入り.