- 錯覚学ー知覚の謎を解く
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- 価格
- 902円(本体820円+税)
- 発行年月
- 2012年10月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087206609
[BOOKデータベースより]
あらかじめ分かっていたとしても、人は錯覚してしまう。むしろ、常に生じる錯視を利用しているからこそ、3D映像などが成立している。人は、なぜ、どのように、錯覚しているのだろうか。なぜ地平線近くの夕陽は大きく見え、高速で回転する車輪は逆方向に回っているように見えるのだろう?曲がって見える直線、揺れて動くように見える図、実在と違って見える写真など、さまざまな事例を示しながら、錯覚について分かりやすく解説。知覚のミステリーを解きながら、日常に潜む錯覚リスクについても論じる。
第1章 「百聞は一見にしかず」と言うけれど
第2章 人間に「正しく」見ることは可能か
第3章 二次元の網膜画像が三次元に見える理由
第4章 地平線の月はなぜ大きく見えるのか
第5章 アニメからオフサイドまで―運動の錯視
第6章 無い色が見える―色彩の錯視
第7章 生き残るための錯覚学
なぜ、どうして、人は錯覚してしまうのか?
分かっていても防げないのが錯覚だ。曲がって見える直線、揺れて見える図版など様々な事例を示しながら、錯覚の謎を分かりやすく解説。知覚のミステリーを解きつつ、日常に潜む錯覚リスクも紹介。
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Tucker




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百聞は一見に如かず
「百聞は一見に如かず」という言葉がある。
「人から話を聞くよりは、直接見る方がよい」という意味だが、人は、それほど正確に世界を見ているわけではないらしい。
錯覚。
同じ長さの線であるのに違って見えたり、直線なのに曲がって見えたり、同じ色なのに色の濃淡があるように見えたりすることがある。
色のない所に色を見てしまったりすることさえある。
そういう例を見た事がある人も多いだろう。
しかも、実際は同じだ、と分かっていたとしても、異なって見えてしまうし、何度連続して見たとしても、初めて見た時と見え方は変わらない。
栃木県日光市の「日光江戸村」という歴史テーマパークでは、錯覚を利用した「からくり屋敷」があるが、頭では分かっていても、目に入る光景は、その感覚と一致しないので、歩くだけで目が回ってしまう。
(ちなみに、このからくり屋敷には、ところどころ「非常口」があり、自分も非常口から逃げ出した)
本書の中にも錯覚が起きる図が多数、掲載されている。
中には、見ていて目が回ってくるものもあるので、その点では要注意。
この錯覚は事前の知識や、練習によっても防げない、人の知覚システムそのものに起因しているらしい。
どうやら「正確に認知する」よりも「素早く認知する」ことの方を優先しているようだ。
錯覚というと、それによるリスクが・・・、という事が思い浮かぶので、(多少)マイナスのイメージが先行してしまうが、一方でアニメやテレビ、映画に積極的に利用してもいる。
3Dテレビや映画では「酔う」人もいる。
進んだ技術に対して、人間の感覚が追いついていない。
ただ、錯覚のメカニズムがすべて解明されたとしても、他にも違う意味での「錯覚」がある。
それは「人は自分が望んでいるものしか見えない」
要するに「都合の悪いことは無視しやすい」ということ。



























あらかじめ分かっていたとしても、人は錯視することを防げない。むしろ、常に生じる錯視を利用しているからこそ、3D映像などは成立している。人は、なぜ、どのように、錯覚しているのだろうか。なぜ地平線近くの夕陽は大きく見え、高速で回転する車輪は逆方向に回っているように見えるのだろう? さまざまな事例を示しながら、錯覚について分かりやすく解説。知覚のミステリーを解きつつ、日常に潜む錯覚リスクについても論じる。【目次】はじめに第1章 「百聞は一見にしかず」と言うけれど第2章 人間に「正しく」見ることは可能か第3章 二