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[BOOKデータベースより]
昭和五十六年山口組三代目組長田岡一雄永眠。まさに巨星堕つ。神戸の一介の組織から日本最大の任侠集団に成長させた希代の侠客だった。田岡死去の半年後、山口組を継ぐべき山健こと山本健一若頭も後を追うようにこの世を去った。これは、山口組史上最も熾烈な抗争劇の幕開けだった。四代目就任を巡り、竹中正久派と山本広派との間で骨肉の争いが繰り広げられるが、田岡の妻フミ子の鶴の一声で竹中が四代目に就く。しかし、山本派はこれで収まらない。遂には組を二分し、新たに一和会を立ち上げる。ここに竹中四代目山口組対、山本率いる一和会の激烈な戦争が勃発した。