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「兵士」になれなかった三島由紀夫

小学館文庫 す7ー5

小学館
杉山隆男 

価格
586円(本体533円+税)
発行年月
2010年04月
判型
文庫
ISBN
9784094084733

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内容情報
[BOOKデータベースより]

一九七〇年十一月二十五日。自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。その中で三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、四十年近く封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは―。“共に起つ”ことを期待された元「兵士」たちが初めて三島の肉声と貴重なエピソードを明かした、「兵士」シリーズの掉尾。

第1章 忍(黙契;走る人;懸垂;水兵渡り;救出;美学)
第2章 剣(段級審査;手合わせ;服装点検;同期の二人;メダリスト)
第3章 絆(告白;継続監;自立の宴;最後の会話;運命)
最終章 手紙

[日販商品データベースより]

三島自決の真実に迫る兵士シリーズ最終巻

1970年11月25日――自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、作家・三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。<これほどお互ひに敬意と揶揄を忘れぬ、思ひやりにみちた人間集団に、私はかつて属したことがない。>初めての体験入隊後、そう自衛隊を評した三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。
そして運命の日、三島は「自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るだろう」と自衛隊、日本人に告げ、割腹自殺を遂げた。あれから40年――「日米の防衛協力は日米同盟という言葉にとって代わり、いつのまにか『世界の中の日米同盟』に際限なく拡大してしまっている」(本文より)。具現化する三島の“予言”。
三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、長年に渡って封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは――。
“共に起つ”ことを期待された元「兵士」たちが初めて三島の肉声と貴重なエピソードを明かした、「兵士」シリーズの掉尾。 (解説・松本健一)


【編集担当からのおすすめ情報】
巻頭口絵(全4頁)には、体験入隊に参加する三島の姿や三島が自衛隊員に贈った直筆の色紙やメモなど、貴重な写真を掲載しています。

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