ディケンズのジェンダー観の変遷

中心と周縁とのせめぎ合い

音羽書房鶴見書店
田中孝信　

• 価格: 4,400円（本体4,000円＋税）
• 発行年月: 2006年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784755302299

内容情報

[BOOKデータベースより]

第１章　クウィルプと逆転の構図―『骨董屋』
第２章　女性、侵犯、そして報復―『マーティン・チャズルウィット』
第３章　帝国、境界、家庭―『ドンビー父子』
第４章　セクシュアリティと殺人―『荒涼館』
第５章　揺らぐ一元支配―『ハード・タイムズ』
第６章　ミス・ウェイドとエイミー―『リトル・ドリット』
第７章　天使の光と影―『二都物語』
第８章　デイヴィッドとアーサー
第９章　母性への渇望―『大いなる遺産』
第１０章　階級と禁忌―『我らが共通の友』
第１１章　「不安のとげ」―『エドウィン・ドルードの謎』と帝国

[日販商品データベースより]

家父長制中産階級社会という中心世界の一員として秩序を志向しながらも、周縁に排除された「他者」というおぞましき存在に魅せられたディケンズ。彼のジェンダー観の変遷を、主要な作品の分析を通して論じる。