- 脱!ひきこもり
-
YSC(NPO法人青少年自立援助センター)の本
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2004年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784939015649
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[BOOKデータベースより]
ひきこもりは苦行だ。自分で自分が生きていく金を稼ぐ、それが脱ひきこもりのゴール。だから就労支援に取り組んだ。工藤定次のひきこもり論。
第1章 ひきこもり考(ひきこもりとは何か―「社会から引く」「空間に篭もる」の二重鎖国状態;ひきこもりを分類する―ひきこもりのタイプは一つじゃない;ひきこもりを援助する―YSCでの援助手法と援助団体の組織化 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 ひきこもりの若者たち(江藤君のこと―彼は動けるチャンスをずっと待っていた;京子ちゃんのこと―仲間同士のふれあいの中で迎えた新しい旅立ち;田中勝也君のこと―言葉の裏に隠された本人の気持ちを読む ほか)
第3章 YSCってどんなところ?(YSCで行なわれていること―タメ塾からYSCへ進化する支援体制;相談から家庭訪問まで―長い時間をかけて自立への第一歩をともに進む;訪問スタッフ座談会―「家庭訪問」という役割 ほか)
“ひきこもり”とは状態・状況を指す言語であって、それ以上でも、それ以下でもない。
故に、状態・状況を克服さえしてしまえば「普通」の状態・状況に存在し得るのである。よって「状態・状況の克服」の方法論や思考が重要となってくる。だが、克服するための実践的方法論や、思考はほとんど提示されず、いたずらに“ひきこもり”の存在を評している人々のなんと多いことよ。「方法を考え、実践してみろよ、お前ら」と叫びたくもなろうというもの。
「実践者は不利だ」とつねづね思っている。実践に矛盾はつきものだし、一〇〇パーセントの成果など達成し得ない。人間という、高等かつ複雑な存在に対応しているのだから、当然と言えば当然なのだが、何ともムカつく。
「能書きを言ってんじゃねえよ。お前も実践してみろよ、バカヤロー」。
私の心の中は自由だから、なんでも思っちゃおう。
「俺は人生を賭けて、ひきこもりの青少年たちに付き合い、多くを自立させてきた」とも思う。誇りでもある。誇りでもあるが、同時に「俺の人生、ひきこもりに関わるためだけのものだったんだろうか。ひきこもりに関わっても得るものは少なく、失うものが多過ぎたのではないか。なんともつまらない人生なのではないか」とも思う。
それでも、歩みを止められないのは、いったいなぜなんだろう。…
約30年にわたりひきこもりたちとつき合ってきた工藤定次の、ひきこもりという「状態・状況の克服」の方法論、思考をあますところなく記した一冊。