- 勝負の分かれ目 下
-
- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2002年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784043628025
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価格:1,012円(本体920円+税)
【2002年01月発売】
[BOOKデータベースより]
一九七一年の金ドル交換停止により、世界はカネでカネを買う時代に突入した。金融情報をつかんだメディアが覇権を握る「サイバー市場」が一気に加速。情報鎖国・日本を舞台に、「ロイター」「日本経済新聞」「ブルームバーグ」「時事通信」による、激烈なる情報戦争がはじまった―。その興亡のなかで生まれ、喪われたものは何だったのか。九〇年代後半に世界を席巻したグローバリゼーションの波。その潮流を超えて、メディアの生き残りに賭けた男たちの物語。
第13章 カジノか、ジャーナリズムか
[日販商品データベースより]第14章 進出
第15章 黄金の八〇年代
第16章 森田失脚
第17章 バブル崩壊
第18章 金融からジャーナリズムへ
第19章 兜倶楽部開放
第20章 試練
第21章 記者たち
第22章 東京三菱銀行合併スクープ異聞
第23章 愛する者のために
エピローグ
新章 はてしない物語
「小説書きの側からすると、男と女の深淵に迫るというのではなしに、どうやったらこんなに素晴らしいものが作れるのかと、唖然とする」。後に直木賞作家になる白石一文はこの本のゲラを最初に読んだ時、こう著者宛ての手紙にしたためた。
記者クラブの自由化、通信の自由化とともに、日本経済新聞のカネを生む端末QUICKに一挙に苦境が訪れる。ディーラーが株や通貨の運用を分析する端末から始まったブルームバーグがニュース帝国を築き、ロイターはついにサイバー空間上に為替市場をつくりだした。カネがカネを生むマネー資本主義の成立に翻弄されながらも、世紀のスクープに挑む記者たち。不朽の名作完結編。
第13章 カジノか、ジャーナリズムか
ロイター・モニターの次のステップは取引の執行だった。が、ひとりの編集幹部が異議を唱える。これはカジノだ!
第14章 進出
国内市場に乏しいロイターは、早くから国際市場を開拓していった。日本はその最大のターゲットであった
第15章 黄金の八〇年代
日経の総合情報化路線は、森田康の社長就任で花開く。通信社機能を持ち、国際市場に打って出ようとする森田
第16章 森田失脚
総合情報化路線をひた走る森田日経にスキャンダルが炸裂した。森田が語った最初で最後のリクルート事件始末
第17章 バブル崩壊
バブル崩壊で縮む東京の証券市場。しかし、日経QUICKの放埒な投資は止まらなかった。暗い凋落の予感が……
第18章 金融からジャーナリズムへ
米国の金融革命はまったく新しいタイプのメディアを生んだ。ソロモン・ブラザーズのトレーダーが興した新通信社
第19章 兜倶楽部開放
第20章 試練
第21章 記者たち
第22章 東京三菱銀行合併スクープ異聞
専門情報か。スクープか。記者たちは苦悩する。激しい電子メディア戦争のなか、最大級のスクープに挑む記者たち
第23章 愛する者のために
一刻も早く市場へニュースを。自由化と技術革新による競争の激化で、記者たちは極限状況におかれる。壮絶な戦死
エピローグ
政治が経済を屈伏させていた時代から、経済が政治を屈伏させる時代へ。往復運動をしながらも歴史は作られていく
文庫版特別書き下ろし
インターネットはロイターを無にするのか? 急落する株価にロイターは重大な決断をする。登場人物たちのその後
解説 外岡秀俊 空前の規模で描くメディアの変貌