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[BOOKデータベースより]
怖れと嫌悪の淵源、怪物の棲みか、『聖書』解釈の場たる混沌の世界から、「浜辺」を奪還した〈近代人〉。海と空と陸の狭間、自然の諸力の鬩ぎあう場浜辺は〈人間〉の歴史に何をもたらしたのか?自然神学・医学・生物学・地質学ら〈科学〉の言説と、絵画・旅行・海岸保養の流行・社交界の卓越化の戦略等の複雑ないりくみあいの中から、浜辺での「魂の医術」、身体と海との新しいハーモニーを見いだした〈近代人〉の諸快楽が、「浜辺リゾート」の誕生へと収斂していく様を、壮大なスケールで描く。感性の歴史学、最高の到達点。
第1部 未生の経験とざわめく欲望(恐れと嫌悪の淵源;浮かびあがる讃嘆のかたち)
第2部 あたらしい愉悦の輪郭(身体と海のあたらしいハーモニー;世界のはらむ謎を読み解く;鮮烈なる驚き;うつろう道筋)
第3部 錯綜する社会情景(港見物;砂浜の百科全書;透視画のなかの登場人物たち;海岸の悲壮美とその変容;浜辺リゾートの創出)