- 雪でできた人
-
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2026年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784787726216
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[日販商品データベースより]
「小説家50人が選んだ今年の小説」第1位(2021年)
「韓国日報文学賞」受賞
自然災害、パンデミック、近親者の死、性暴力……。
癒えない傷を抱えて生きる女性たちの内面を繊細に描写した珠玉の短篇小説集。
自伝的な三部作は、親族から性暴力を受けた女性が、書くことを通して自己の回復を試みた後の新たな困難を描く。
「若い作家賞」「現代文学賞」「金承ト文学賞」「金裕貞文学賞」受賞作収録
〈この作品集は女性話者による、女性たちの物語である。どの短編においても、関係性の中に生まれる恐怖や絶望が繊細かつ執拗に描かれている。自伝的な三部作は、親族から性暴力を受けた女性が「書くこと」を通して自己を回復しようとするだけでなく、その語りを本来受け止めるべき家族との関係を丁寧に描いた点で高く評価されている。性暴力の被害者は、社会が求める典型的な被害者像とどれだけ違うのか。なぜ自らの経験を言葉にするのはこれほど難しいのか。トラウマを抱えたまま日常をどう生きているのか。女性たちの視点から紡がれたこれらの物語は、目に見えない他者の存在を想像する力を与えてくれる。この作品集が、誰かにとって世界の見え方を変える出会いになることを願ってやまない。〓〓訳者〉
「家族は、あの散文を読んだのだろうか。誰が読んで、誰が読まなかったのだろう。知っているのか、知らないのか。知っているのに、知らないふりをしているのか。書いて公にしたのに、なぜ自分は家族にきちんと話せないでいるのか。自分の口からは言えないけれど、書いたものを読んでわかってほしいと思っているのか、それとも、ずっと知らないでいてほしいのか。何ひとつわからなかった。
確かなのは、家族は皆、以前のままで、ユジョンだけが以後の状態にあるということだった。」