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大田区町工場集積地の変革と持続
白桃書房 額田春華
点
約30年におよぶフィールド調査をもとに、従来の産業集積論ではとらえきれない、経済と生活が複雑に絡みあう地域の動的変化を独自の「場所と場の理論」で描き出す。地域変革に向けた、新たな視点を提供する研究成果!
第1部 大田集積地の概況と先行研究(大田はどんな集積か;町工場集積地の持続可能性の検討に向けて)第2部 大田集積地のものづくり―「場所と場の理論」からのアプローチ(即興演奏型の独自なものづくり;町工場の世界のコーディネーション;企業の境界を越えた相互学習とまちへの資源蓄積)第3部 地域の持続可能性はいかに生み出されるのか(国際分業の時代における大田集積地の経済合理的な変容;コミュニティでの協働活動が町工場のマネジメントを変える;「場所と場の理論」から地域の持続可能性を考える)
大田区の町工場集積地は、東京都で製造業事業所数が最も多い地域であり続けており、国内の最先端のモノづくりを支える役割を担ってきた。そこでは、生活と産業が密接に融合し、「仲間まわし」と呼ばれる、企業間での高度な技術による細かな分業で、一つの部品(あるいは製品)が作られる、独特の連携体制が構築されてきた。約30年にわたり大田区の町工場集積地をフィールド調査してきた著者は、幾多の苦難を経験したこの地域が再生しようとするプロセスで、人々の仕事と生活へのかかわり方に、大きなパラダイムシフトが生じていることに着目。本書では、逆境の中この地域の人々は、どのように地域の産業とコミュニティの持続可能性を切り開いてきたのかを追究する。特定の地域に集中する企業群の競争力は、従来、産業集積論の枠組みで論じられてきた。ところが、大田区町工場集積地は、「生活と産業が融合する」特性を持っている。本書の特徴は、地域の持続可能性を、筆者が独自に提示する「場所と場の理論」から捉え直そうとする点にある。この「場所と場の理論」は、地域を独自の文化や歴史が蓄積する固有の「場所」として捉え分析する、地域(政治)経済学や中小企業論における新しい研究の潮流と、人と人、人とモノの間の意識・無意識の両面での相互作用に注目し、その動的プロセスをとらえようとしてきた経営学の「場の理論」を関係づけ、統合しようとするものである。少子高齢化が進む中、いかに地域を再生し、地域間競争を生き残るかが、各地域に問われている。地域産業を支える企業の経営者、行政の地域産業振興の担当者、そして地域活性化に向けたコミュニティ活動に携わる方々に、是非、本書を手に取ってほしい。地域を変えるための、手の届くところからのチャレンジのヒントが見つかるはずだ。
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[BOOKデータベースより]
約30年におよぶフィールド調査をもとに、従来の産業集積論ではとらえきれない、経済と生活が複雑に絡みあう地域の動的変化を独自の「場所と場の理論」で描き出す。地域変革に向けた、新たな視点を提供する研究成果!
第1部 大田集積地の概況と先行研究(大田はどんな集積か;町工場集積地の持続可能性の検討に向けて)
[日販商品データベースより]第2部 大田集積地のものづくり―「場所と場の理論」からのアプローチ(即興演奏型の独自なものづくり;町工場の世界のコーディネーション;企業の境界を越えた相互学習とまちへの資源蓄積)
第3部 地域の持続可能性はいかに生み出されるのか(国際分業の時代における大田集積地の経済合理的な変容;コミュニティでの協働活動が町工場のマネジメントを変える;「場所と場の理論」から地域の持続可能性を考える)
大田区の町工場集積地は、東京都で製造業事業所数が最も多い地域であり続けており、国内の最先端のモノづくりを支える役割を担ってきた。そこでは、生活と産業が密接に融合し、「仲間まわし」と呼ばれる、企業間での高度な技術による細かな分業で、一つの部品(あるいは製品)が作られる、独特の連携体制が構築されてきた。
約30年にわたり大田区の町工場集積地をフィールド調査してきた著者は、幾多の苦難を経験したこの地域が再生しようとするプロセスで、人々の仕事と生活へのかかわり方に、大きなパラダイムシフトが生じていることに着目。本書では、逆境の中この地域の人々は、どのように地域の産業とコミュニティの持続可能性を切り開いてきたのかを追究する。
特定の地域に集中する企業群の競争力は、従来、産業集積論の枠組みで論じられてきた。ところが、大田区町工場集積地は、「生活と産業が融合する」特性を持っている。本書の特徴は、地域の持続可能性を、筆者が独自に提示する「場所と場の理論」から捉え直そうとする点にある。この「場所と場の理論」は、地域を独自の文化や歴史が蓄積する固有の「場所」として捉え分析する、地域(政治)経済学や中小企業論における新しい研究の潮流と、人と人、人とモノの間の意識・無意識の両面での相互作用に注目し、その動的プロセスをとらえようとしてきた経営学の「場の理論」を関係づけ、統合しようとするものである。
少子高齢化が進む中、いかに地域を再生し、地域間競争を生き残るかが、各地域に問われている。地域産業を支える企業の経営者、行政の地域産業振興の担当者、そして地域活性化に向けたコミュニティ活動に携わる方々に、是非、本書を手に取ってほしい。地域を変えるための、手の届くところからのチャレンジのヒントが見つかるはずだ。