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無神論の中のキリスト教
晃洋書房 堤田泰成
点
意志の否定へ。ショーペンハウアーの「意志の否定」は生存を放擲し否定するようなものではなく、むしろこの世での生存をより高い次元において肯定し、苦しみからの真の救済をもたらすものであった。ショーペンハウアー哲学をキリスト教思想の伝統を受け継いだ一種の「宗教」として解釈し、西欧思想・文化史に新たな視座を提供した渾身の書籍。
第1部 「一/一者」・「一性」の思想―「真の批判主義」・「より善き意識」からの「意志形而上学」の誕生(神学者シュライアマハーと無神論者ショーペンハウアー;ショーペンハウアー哲学における「一者」)第2部 「発出」・「流出」の思想―「底無き意志」の客観化、「大いなる神秘」としての世界と個体(ベーメとショーペンハウアーの世界創造論;ショーペンハウアーにおける「個体化の原理」の問題)第3部 「還帰」・「向き直り」の思想―「意志の否定」による救済と一なる意志の「自己認識」(ショーペンハウアー哲学における人格性の位置づけ;ショーペンハウアー美学と宗教論における「聖人画」の意義;アッシジの聖フランチェスコを通して見たショーペンハウアーの「意志の否定」論;ショーペンハウアー研究の更なる新視覚を求めて;補論1 明治大正期におけるショーペンハウアー哲学受容と翻訳の問題―西周「百学連環」から現在までの軌跡とともに;補論2 ケーベルのショーペンハウアー研究―姉崎正治とエドゥアルト・フォン・ハルトマンとの関わりから)
ショーペンハウアーの「意志の否定」は生存を放擲し否定するようなものではなく、むしろこの世での生存をより高い次元において肯定し、苦しみからの真の救済をもたらすものであった。ショーペンハウアーのペシミズムの哲学は、この世に生きることを諦める「弱さのペシミズム」ではなく、この世に生きることに必死で意味を見出そうとする「弱き者のためのペシミズム」であると言える。ショーペンハウアー哲学をキリスト教思想の伝統を受け継いだ一種の「宗教」として解釈し、西欧思想・文化史に新たな視座を提供した渾身の書籍。本書からは哲学思想の分野(ニーチェ、ハルトマン、マインレンダー、ケーベル、ドイセン、ウィトゲンシュタイン)、文学の分野(マン、ケストラー、カフカ、トルストイ、ヘッセ)、音楽の分野(ワーグナー、プフィッツナー)におけるショーペンハウアーの救済論の影響を深い意味で読み解くことが可能となる。付録として、ショーペンハウアーの主著『意志と表象としての世界』の邦訳文献を網羅した詳細な一覧を収録。
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[BOOKデータベースより]
意志の否定へ。ショーペンハウアーの「意志の否定」は生存を放擲し否定するようなものではなく、むしろこの世での生存をより高い次元において肯定し、苦しみからの真の救済をもたらすものであった。ショーペンハウアー哲学をキリスト教思想の伝統を受け継いだ一種の「宗教」として解釈し、西欧思想・文化史に新たな視座を提供した渾身の書籍。
第1部 「一/一者」・「一性」の思想―「真の批判主義」・「より善き意識」からの「意志形而上学」の誕生(神学者シュライアマハーと無神論者ショーペンハウアー;ショーペンハウアー哲学における「一者」)
[日販商品データベースより]第2部 「発出」・「流出」の思想―「底無き意志」の客観化、「大いなる神秘」としての世界と個体(ベーメとショーペンハウアーの世界創造論;ショーペンハウアーにおける「個体化の原理」の問題)
第3部 「還帰」・「向き直り」の思想―「意志の否定」による救済と一なる意志の「自己認識」(ショーペンハウアー哲学における人格性の位置づけ;ショーペンハウアー美学と宗教論における「聖人画」の意義;アッシジの聖フランチェスコを通して見たショーペンハウアーの「意志の否定」論;ショーペンハウアー研究の更なる新視覚を求めて;補論1 明治大正期におけるショーペンハウアー哲学受容と翻訳の問題―西周「百学連環」から現在までの軌跡とともに;補論2 ケーベルのショーペンハウアー研究―姉崎正治とエドゥアルト・フォン・ハルトマンとの関わりから)
ショーペンハウアーの「意志の否定」は生存を放擲し否定するようなものではなく、むしろこの世での生存をより高い次元において肯定し、苦しみからの真の救済をもたらすものであった。
ショーペンハウアーのペシミズムの哲学は、この世に生きることを諦める「弱さのペシミズム」ではなく、この世に生きることに必死で意味を見出そうとする「弱き者のためのペシミズム」であると言える。
ショーペンハウアー哲学をキリスト教思想の伝統を受け継いだ一種の「宗教」として解釈し、西欧思想・文化史に新たな視座を提供した渾身の書籍。
本書からは哲学思想の分野(ニーチェ、ハルトマン、マインレンダー、ケーベル、ドイセン、ウィトゲンシュタイン)、文学の分野(マン、ケストラー、カフカ、トルストイ、ヘッセ)、音楽の分野(ワーグナー、プフィッツナー)におけるショーペンハウアーの救済論の影響を深い意味で読み解くことが可能となる。
付録として、ショーペンハウアーの主著『意志と表象としての世界』の邦訳文献を網羅した詳細な一覧を収録。