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[BOOKデータベースより]
伝統舞踊の継承のさまざま―そこに「正統」や「異端」はあるか?カンボジアの古典舞踊ロバム・ボランは、かつて王の権威を象徴する宮廷舞踊で君主儀礼として機能した。しかし19世紀後半、フランス植民地化が進む中でロバム・ボランは近代学校教育制度の中に組み込まれ、舞踊の担い手が女性に限られるなど様々な画一化・均質化が図られた。他方、ポルポト粛清下で国外脱出したディアスポラたちは、ロバム・ボランを「非正統」的に継承し、同性愛男性の担い手を生み出すなど、独自な展開を遂げ新たな潮流を生み出した―。伝統舞踊の継承を担うアクターの違いは、その後の舞踊のあり方にいかなる差異を生み出したか。ロバム・ボランをめぐるドラマチックな展開を描いた渾身のエスノグラフィー!
序章 カンボジア古典舞踊ロバム・ボランの継承とその変容の捉え方
第1章 ロバム・ボラン継承の原風景―宮廷における住み込み型芸道的徒弟教育
第2章 フランス植民地期のロバム・ボラン―植民地芸能への変容
第3章 独立期におけるロバム・ボランの近代化
第4章 混乱期におけるロバム・ボラン
第5章 1993年以降の国家再建期におけるロバム・ボランの再生
第6章 国民教育制度の外におけるロバム・ボランの展開―新しい担い手としてのディアスポラ民間舞踊学校
第7章 RUFACの視点から見るロバム・ボランの正統性と逸脱
終章 カンボジア古典舞踊ロバム・ボランの継承(Transmission)、変容(Transformation)、逸脱(Transgression)