- 合衆国労働運動史 2
-
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2026年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784873548111
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[BOOKデータベースより]
『合衆国労働運動史1』は、植民地時代からアメリカ労働総同盟創設までの時期を対象にしていた。それに続く本巻は、1881年から19世紀末葉までの20年間に生じた、さまざまな問題や出来事を取り上げている。本巻で議論される20年間は、労働騎士団の興亡、AFLの初期の発展、アメリカ社会党の結党、ポピュリズムの興廃、独占資本主義の成熟、アメリカ帝国主義の出現などによって特徴づけられている。これらは、その後の組織労働者の性格と前途を規定した、現代的な労働運動の出現を理解する上で非常に重要なものである。1880年代と90年代の労働運動史を扱った書籍は、ウィスコンシン大学のジョン・R・コモンズと彼の同僚による記念碑的な研究である『合衆国労働史』(全4巻)を含め、AFL本部のアーカイブにある根本資料に基づいて執筆されたものは皆無である。著者は、このアーカイブにある膨大な手稿資料のコレクションを利用してAFLの初期の発展に関連する諸章を執筆し、本巻のもう1つの主題である労働騎士団の興亡に関する諸章については、アメリカ・カトリック大学のミューレン図書館所蔵の労働騎士団総長テレンス・V・パウダリー関係の資料に基づいて執筆している。
産業の情勢、1880〜1890年
[日販商品データベースより]1880年代の社会主義運動
労働騎士団の台頭
労働騎士団と労働者の連帯
労働騎士団の方針と幹部
職業同盟・労働組合総連合、レイバーデー、メーデー
ヘイマーケット
政治的激変
アメリカ労働総同盟
労働者政党の凋落
労働騎士団の凋落
揺籃期のアメリカ労働総同盟
揺籃期のアメリカ労働総同盟と労働者の連帯
ホームステッド・ストライキ
コールクリークとカーダレーン
1893年の経済危機
鉄道友愛会とアメリカ鉄道労働組合
プルマン・ストライキ
社会主義者と労働運動、1890〜1896年
労働者と初期のポピュリズム
労働ポピュリズムと1896年の選挙
アメリカ労働総同盟の連帯1896〜1901年
労働者とトラスト
労働者と社会主義、1897〜1901年
労働者と米西戦争
労働者と帝国主義
フィリップ・S・フォーナー(Philip S. Foner)著の『合衆国労働運動史(History of the Labor Movement in the United States)』(既刊11巻)の第2巻の邦訳。同シリーズは、アメリカ史の全体的な流れを背景に、労働運動がアメリカの社会構造の伸展や、その逆に、経済的・政治的・社会的な出来事が労働運動の発展に及ぼした影響を分析することで、労働運動の興隆を考察しようとする壮大な試みである。フォーナーの基本的な立場は、労働者がアメリカ民主主義の成長において最も進歩的な力であったとみなす点にある。これは、第2巻の分析の基本的な立脚点についても言える。
第2巻は、副題(From the Founding of the American Federation of Labor to the Emergence of American Imperialism)が示すように、アメリカ労働総同盟(AFL)の創設期であり、その後何年にもわたって組織労働者の性格と前途を規定した1880年代と90年代の20年間におけるアメリカ労働者階級の運動史が論じられている。この20年間は、グローヴァー・クリーヴランド大統領が、1888年12月3日の大統領教書で、「我々が集積された資本の成果を見ると、我々はトラスト、コンビネーション、独占の存在を発見する一方で、市民ははるか後方で苦闘しているか、そうでなければ鉄の踵の下で踏み踏みにじられて死んでいる。法のもとで慎重に制御されるべき創造物であり、人民に奉仕すべきである株式会社は、今では急速に国民の支配者になりつつある」と述べたことに要約されている。この時期の労働者は、トラスト、コンビネーション、そして何よりも株式会社形態をまとって登場した独占企業との対決を余儀なくされていたのである。その意味で、この時期に現代の労働運動が合衆国で誕生したといっても過言ではない。
本巻では、アメリカ労働者階級の新たな敵との闘争史が、労働騎士団の興亡と揺籃期のアメリカ労働総同盟を縦横の糸として、そこにホームステッド・ストライキやプルマン・ストライキなどにおける命を賭した労働者の闘争、アメリカ社会党の結党、労働ポピュリズムの興廃、米西戦争、独占資本主義の成熟とそこでの新たな課題などを加味しつつ、具体的に描かれている。