- 乳がん女性のエスノグラフィー
-
ピア・サポート/友情/社会への継承
青弓社ライブラリー 111
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2026年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784787235701
[BOOKデータベースより]
乳がんを経験した女性たちへの十年に及ぶインタビュー調査やフィールドワークから、「がん友」同士の支え合い、乳房の喪失と再建への思い、仲間との別れ、家族との関係を明らかにする。女性たちが抱える孤独や痛みから、日本のジェンダー構造が抱える問題性も逆照射する。
序章 乳がん同病者関係の世界へ
第1章 乳房再建を機に開かれる乳がん同病者関係―見て触れて乳房再建のリアリティーを伝える
第2章 乳がん再発をめぐる同病者の「共同性」―「差異ある共同性」をつくる
第3章 仲間との別れを超えて見いだされる「希望」―残す・受け継ぐ関係
第4章 家族の外側に発見する女性同士の親密な関係―疾患とジェンダーに閉ざされた状況から開かれる
第5章 乳がんの経験を継承する―ピアへの継承から「社会」への継承へ
終章 乳がん同病者関係をなすもの―ピア・サポート、友情、継承
乳がんは、日本の女性の9人に1人が罹患すると言われ、現代を生きる女性にとってごく身近な慢性病である。罹患者数は増加する一方で、医療の発達によって「治るがん」にもなっている。乳がんを経験した女性たちは、診断から治療、その後の日常生活までをどのように生きているのか。
10年に及ぶ乳がん経験者への継続的なインタビュー調査と、患者会へのフィールドワークから、経験者=「がん友」同士の支え合い、乳房の喪失と再建への思い、がん再発のリスクへの不安、仲間との別れ、家族との関係性などを丁寧に描き出す。
女性同士の友情や自らの経験の社会への継承など、特有の関係性や思いを明らかにすると同時に、女性たちが抱える孤独や痛み、性別役割やキャリア形成の葛藤など、日本のジェンダー構造が抱える問題性も逆照射する。
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