この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 戦前日本の「聖地」ツーリズム
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2025年05月発売】
- 満洲国グランドホテル
-
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2022年04月発売】
- 明治・大正・昭和不良少女伝
-
価格:990円(本体900円+税)
【2022年03月発売】
- 誰が日本に罪を着せたのか
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2016年11月発売】
- 明治勲章大図鑑
-
価格:16,500円(本体15,000円+税)
【2015年07月発売】


























[BOOKデータベースより]
明治と昭和に挟まれ、歴史の影に埋もれた天皇…。しかし彼は、漢詩と書に天才を発揮し、大いに人を笑わせ、ときに軍部との対立をもいとわない大胆な政治判断を下した―。漢詩・書・逸話の精査から、『原敬日記』の丹念な読解まで、マンガ・写真・デザインなどのサブカル、そしてナチス・中国文学・麻雀、となんでもござれの博覧強記・草森紳一と、『江藤淳は甦える』(小林秀雄賞)、『満洲国グランドホテル』(司馬遼太郎賞)、『小津安二郎』(大佛次郎賞)の著者・平山周吉が、資料に裏打ちされた想像力で、近代天皇制の〈盲点〉をつく。
第一章 早くより旧派を脱し給ふ―大正天皇の「書」と漢詩
[日販商品データベースより]第二章 大正天皇と原敬
第三章 「天才」藝術家としての大正天皇
第四章 「万機、余暇有り」―大正二年、帝国陸軍と大正天皇との対立(軍人としての大正天皇;父・明治大帝の「背中」;大正天皇の「政治的意思」;『原敬日記』の大正二年;聖上陛下御不例;山本権兵衛に書き与えた漢詩;原敬の皇室観)
【「大正天皇」没後100年】
明治天皇と昭和天皇という「ビッグネーム」に挟まれ、歴史の影に追いやられてきた大正天皇。
遠眼鏡事件の「ちょっと変わった天皇」くらいしか知らない──そんな私たちの常識をひっくり返す一冊。
草森紳一・平山周吉『大正天皇』(コトニ社)は、没後100年を迎える「忘れられた天皇」を、驚くほど生き生きと甦らせる。
本書に現れるのは、虚弱で政治音痴と決めつけられてきた人物ではない。
漢詩と書を自在にあやつり、人を笑わせることにかけては名人、そして時に大胆な政治判断をくだす──そんな自由な精神をもった「天才藝術家としての天皇」。
前半を担うのは、サブカルからナチス、清国、麻雀までを自在に行き来した博覧強記の物書き・草森紳一。
大正天皇の書と漢詩、伊藤博文・原敬とのやりとり、「遠眼鏡事件」などの逸話を、ユーモアと深い教養で読み替え、これまで誰も見たことのない「佯狂(狂を装う)」の君主像を描き出す。
後半では、その草森の構想を受け継いだ平山周吉が、『原敬日記』を丹念に読み解きながら、即位直後に「軍部大臣現役武官制」から「現役」の二文字を削らせた大正天皇の政治的役割、そしてもし大正の時代と原敬の政権がもっと続いていたら、日本の近代は違う道を歩みえたのではないか──という重い問いを、昭和史の視界から描き出す。
名だたる保田與重郎、棟方志功、林芙美子らが大正天皇を讃えた理由は何だったのか?
なぜその評価は、近代天皇制の「盲点」として封じ込められてきたのか?
学術書ではなく、ふつうの読書人に向けて書かれた本書は、しかし資料の読み込みは徹底しており、読み物としての面白さと歴史書としての手堅さが同居している。軽んじられてきた一代の天皇を通して、明治から昭和へと続く日本近代そのものの意味が、まったく違って見えてくるはず。
「大正天皇なんて、よく知らない」そう思った方にこそ手にとってほしい一冊。
没後100年にして、天衣無縫の芸術家、そして“人間くさい”一人の天皇が、今むっくりと起き上がる。