- 解放の神 初期の古典預言者たち
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- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2026年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784872321258
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[日販商品データベースより]
アモス書から、ホセア書、ミカ書、イザヤ書まで連続して継承されている初期の古典預言者を動かし続ける神の熱烈な「理不尽な愛」、貧しい人、搾取されている人の救いを訴える言葉を伝え、なぜこの時代に一神教への希求が強い形で表れてくるのかを探る。
その背景として、本書はイスラエル統一王国の分裂をとりまく周辺諸国との関係の変化をまず取り上げている。周辺諸国の軍事的脅威から、外交的努力はイスラエルの信仰の核心にある神への絶対的信頼を揺るがせはじめる様子を描く。神への信頼を失った諸王による自力での外交的懐柔、暴力による支配、富の追及、その影にある多くの庶民、農民の貧困、債務の超過に起因する債務奴隷と土地の喪失を顧みず、不正義が蔓延している社会状況を、本書は説得力をもって簡潔に説明している。そのような状況時に預言者に示される神のメッセージは、イスラエルという国の利害やアッシリア、ペルシャという征服者をも動かす全能で唯一の神の力を告げるものであり、イスラエルの罪と予想される罰とはまるで相反する神の不合理にまで見える理不尽な愛、ゆるしのメッセージである。諸々のバアル神への崇拝が当時、おそらく自分に利益をもたらすご利益目当てで行われていた一方、預言者のメッセージは自分の利益だけを追求して偽善的に礼拝する姿を激しく糾弾し、飢えた人にパンを与え、虐げられた人を解放し、裸の人に衣を着せること、これこそが神が求めていることだと告げる。極端な貧富の格差と暴力に脅かされる現代においても、このメッセージはとても重要な意義を持っている、そう痛感させられる一冊である。