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[BOOKデータベースより]
道徳によって叡智界に足を踏み入れることはできない。道徳的な善さを他の諸々のよさとは隔絶したものとして扱う、今なお真に論じるに値する唯一の道徳哲学書である『道徳形而上学の基礎づけ』を解読しつつ、道徳の社会的不可欠性とその本質的な欠陥とを、その存在論的・形而上学的な根拠から抉り出す。
序章 『誤診1』との繋がりと全体の展望(『純粋理性批判』の「誤謬推理」内の議論から―道徳の秘密と自由について;『道徳形而上学の基礎づけ』の「序言」について―「嘘」の本質と重要性;この章のまとめ)
[日販商品データベースより]第1章 道徳にかんする通常の理性認識から哲学的な理性認識への道(第1章の導入部;意志から法則の提示へ;カント道徳哲学の卓越性とその神髄)
第2章 通俗的道徳哲学から道徳形而上学への移行(道徳的義務は経験的には知られえない;カント道徳哲学が圧倒的に優れている点;仮言命法と定言命法;熟練の規則、賢慮の忠告、道徳の命令―道徳哲学におけるカントの発見;定言命法の二つの定式;自己に対する義務と他者に対する義務、と、完全義務と不完全義務;目的と手段、人格と物件―第二の定式;「意思の自律」から「目的の国」へ;自律と他律、さらにカントに対する別の疑念)
第3章 道徳形而上学から純粋実践理性批判へ(道徳は他の制度とまったく異なる種類の極めて特殊なあり方をした唯一のものである;道徳の諸理念に付随する関心について;道徳が存在するとは何が存在することなのか―ただ、道徳だけが為しうること)
終章 『実践理性批判』における神と不死の要請―その通俗性について(「最高善」概念の通俗性と神の死;「最高善」に代わるべきもの)
道徳的な善さを他の諸々のよさとは隔絶したものとして扱い、私と他者という根源的な断絶はただ道徳の介在によってのみ架橋されうることを示した、今なお真に論じるに値する唯一の道徳哲学書である『道徳形而上学の基礎づけ』を解読しつつ、道徳の社会的不可欠性とその本質的な欠陥とを、その存在論的・形而上学的な根拠から抉り出す。