- カリーム、シリアとアメリカのはざまで
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- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2026年02月
- 判型
- 46
- ISBN
- 9784867931332
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[日販商品データベースより]
シリア系の両親を持ち、アメリカに生まれた少年が、数々の困難を乗り越え、自らのアイデンティティを獲得していくヤングアダルト小説。【全米図書賞受賞作!】
シリアからアメリカに戦火を逃れてやってきた両親を持つ主人公のカリームが、フットボールチームのコーチの息子で同じクラスのオースティンと対立しつつ、新たにアメリカにやってきたシリア系一家の息子ファディと友情を育んでいく。一方でシリアにいる病気の祖父、トランプによる大統領令13769号の発令、シリアで戦火のなか行方不明になっていた母と祖母のインスタグラムでの捜索などが、物語を大きく駆動していく。
主人公がだんだんシリア人としての自覚を持って強くなる姿が、感動的に描かれている。イスラム教徒の入国禁止令のことは日本でもさかんに報道されたが、それがいろんな人たちをどれほど辛い目にあわせたか、切実に伝わってくる。主人公はアメリカ生まれで、アラビア語を土曜学級で教わっているが、その先生は恋人がイエメンからアメリカに来るのを二年待ち続けているなど、それぞれの登場人物のいろいろな事情がカリームの視点から描かれている点も、本書の大きな魅力となっている。