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[BOOKデータベースより]
ハイデガー、ニーチェ、宮沢賢治を導きに、真の〈生の肯定〉への活路を開く。
第1章 現代日本における「生の否定」(安楽死・自殺・拡大自殺―「生の否定」を表わす諸現象;優生思想・反出生主義―「生の否定」を表わす思潮)
[日販商品データベースより]第2章 「生の否定」をもたらすもの―社会的背景の考察(現代社会特有の苦しみの高まり―「選別される対象」としての自己;苦しみに向き合う力の低下―現代社会における「天国」への希求;「役に立つもの」しか存在してはならない―ハイデガー技術論からの考察)
第3章 〈生の肯定〉を迎え入れる―ニーチェ哲学を手がかりに(「生命の神聖性」にも「人権」にも依拠しない〈生の肯定〉―優生思想への批判を中心に;「幸福」に依拠しない〈生の肯定〉―反出生主義への批判を中心に)
第4章 苦しみ多き地上の生への帰り道を探して―「銀河鉄道の夜」を手がかりに(恵まれない人生であるにもかかわらず、生を肯定できるのか?;世界の存在の不思議―「そらの孔」からの考察;ひとり行くこと=共に行くこと―死別・離別をめぐって;天と地の連なり―ほんとうの世界を、大股にまっすぐに歩いていく)
終章 天国は無く、答えは風に吹かれている
現代社会を覆う「優生思想的」「反出生主義的」思潮の正体
現代が「優生思想的」「反出生主義的」思潮に支配されつつあるのはなぜか? そこから抜け出すことは可能なのか? ハイデガー、ニーチェ、宮沢賢治を導きに、真の〈生の肯定〉への道を示す。懸命に今を生きる人への哲学者からのエール。
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「「思想」というものは、何らかの社会的な「土壌」に養われて、はじめて存在できる。私たち現代人はふだんの何気ない生活において、優生思想や反出生主義を根付かせ、はびこらせるような土壌の上をすでに生きてしまっており、しかもそれを耕すことにすでに加担してしまっている。優生思想や反出生主義は、特殊な人たちがかぶれる抽象的な思想ではなく、こうした目立たぬ土壌に養われてはじめて存在し活性化しうるものだ(水を得た魚のように)。」【本文からの引用】
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●著者紹介
後藤雄太(ごとう・ゆうた)
1972年 岐阜県生まれ。
1995年 広島大学文学部哲学科インド哲学専攻卒業。
1999年 広島大学大学院文学研究科博士課程後期倫理学専攻修了。博士(文学)(広島大学)
現在 広島大学准教授。哲学・倫理学専攻。
著書 『存在肯定の倫理U 生ける現実への還帰』(2021年),『存在肯定の倫理T ニヒリズムからの問い』(2017年),『倫理学から教育と平和を考える』〔共著〕(2025 年),『人間論の21世紀的課題6 教育と倫理』〔共著〕(2008年),『情報倫理学入門』〔共著〕(2004年,以上,ナカニシヤ出版),「ニーチェにおける優生思想と〈生の肯定〉の思想」(『ぷらくしす』第22号,2021年),他。