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[日販商品データベースより]
街を歩いていて、年季を感じる店が目の前に現れると、足が止まる。その外観を眺め、看板やのれんを眺め、たいていの場合、一度は心を落ち着けるためにあえて通り過ぎて、少し歩いて引き返し、意を決して入ってみる。(中略)
たまにタイミングに恵まれると、お店の方の手がちょっと空いた隙に、お店の歴史について聞かせていただくようなこともあり、瓶ビールをグラスに注ぎながらうなずいている時間が、私にとってはこの上ない贅沢だ。
いや、たとえ、去年オープンしたばかりの店だろうと、先月できたばかりの店だろうと実は関係なく、そのお店に立っている方が、なんらかの経緯をたどって、今ここにお店を出して営業しているということがすでに想像の及ばないことで、お店の方のお話を聞かせていただけることがあると、「本当に人生色々だな」と、いつも感じるのはそんな当たり前のことなのだが、結局、私の興味はそれぞれの人が生きてきた時間、自分が絶対に知り得ないその不思議な時間に尽きるのだ。(「まえがき」より)
2024年9月、生活史聞き書きの名手・スズキナオが、札幌ススキノのバー「BARレモン・ハート」の片隅で、飲み食いしながら、ススキノで60年飲食店に携わり続けた店主の人生について、お話を伺った2日間の記録。
【版元より】
※本書は全82ページの薄い本です。一般的な単行本ではないのでご注意ください。
『ずっとあった店 BARレモン・ハート編』は、その名の通り、30年以上続くススキノのバー「BARレモン・ハート」を、スズキナオさんが取材した内容をまとめたものです。
元々は、スズキナオさんが「レモン」を含む“ずっとあった店”を続けてこられた方のこれまでの人生について伺った内容をまとめた『ずっとあった店』という単行本を制作するための取材なのですが、どうしても1店あたりの取材と原稿作成に数か月かかってしまい、単行本完成まで年単位の時間がかかるため、単行本収録予定の原稿から写真を大幅に増やしたフルカラーの分冊版をつくることにしました。その第2弾が本書です。
第一弾『ずっとあった店 スナック屋台おふくろ編』から価格が上がっていますが、文字数は3倍近くの分量です。二段組でどうにか82ページに収めました。
「BARレモン・ハート」の開店は30数年前ですが、店主・本村武さんは佐賀県に生まれ、10代半ばで上京し、運命に導かれるようにススキノで60年近く働くことになりました。
日本屈指の歓楽街・ススキノの歴史の生き証人と言っても過言ではない、その波乱万丈の人生をぜひご一読ください。
(ちなみに、今年40周年を迎えた漫画『BARレモン・ハート』には、作者の古谷三敏さんが東京にオープンしたバーがありますが、「レモン」は古谷さんとは無関係です。ただし開店後に、ご本人から店名の使用許可をいただいているとのこと)
※本書の売上の1%は「さっぽろ子ども未来基金」に寄付されます。