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[BOOKデータベースより]
時を経て、再び山百合の群生を見たのは、伊豆の山中でのことだ。伊豆は花穂子の夫の順一の母親の故郷である。義母が亡くなってから絵描きの伯父に連れられて、山百合の群生している場所を見せてもらったことがある。そこにもアゲハ蝶が舞い飛び、仕切りに蜜を吸っていた。と思うと急に姿を消して花の影にしばし休み、そしてまた突然にせわしく飛び交うのである。まさにわずかな時の間を花影に寄り添っているように見えた。順一と花穂子は花影に休むアゲハ蝶のように、伊豆の土地柄とこの伯父に惹かれ伊豆に通うようになった。