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[日販商品データベースより]
東京都現代美術館で開催される個展「笹本晃 ラボラトリー」の展覧会図録として刊行する本書は、笹本晃の20年にわたる活動を回顧的に検証した初のモノグラフとなります。笹本はニューヨークを拠点に、造形表現とパフォーマンス・アートを往還しながら活動を重ねてきました。2000年代半ばより、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けています。特に、自ら設計・構成した彫刻/装置/造形物を空間に配してインスタレーションを創り出し、その中で自身がその環境の構成要素の一つとなって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで広く知られています。
日常的な所作や行為に、私小説的なエピソードを絡めた軽妙な語りを巧みに組み合わせつつ、初期作品では、癖や習慣、行動パターンなどの分析から個人のパーソナリティの有り様を考察し、また近年は、気象や動植物の生態などを観察の対象として、作品構造やナラティブ(物語)に採り入れてきました。緻密に設計されたそれぞれの造形物は、そうした語りを際立てる道具であるだけでなく、即興的なパフォーマンスの思いがけない展開を誘発するスコア(譜面)となります。展示会期中に複数回行われるパフォーマンスの前後には、空間はインスタレーションとして鑑賞されます。
タイトルの「ラボラトリー」は、実験、演習あるいは研究のための空間を指し、鑑賞者が、美術館のホワイトキューブ内で笹本とその作品の生態を観察し検証する機会という意味合いとともに、この世界で起きる大小さまざまな現象について、注意深く観察し、分析しようと試みる、笹本の視点を示唆しています。本展では、初期のパフォーマンス/インスタレーションの代表作から、造形物自体のキネティックな要素が強まる最新作まで、独自の実践を重ねてきた笹本の異才とその作品を、動的に検証します。
本図録は、出品作品を中心として笹本晃のミッドキャリアを概観するモノグラフ(これまでの作家の活動を包括的に検証する図録)となり、作家の言葉、撮り下ろしのインスタレーション風景、ティム・グリフィンと担当学芸員他による論考、活動年譜など、充実した内容を収録しています。