- 媒介者とマイノリティの教育社会史
-
人と教育をつなぐ
叢書・比較教育社会史
- 価格
- 4,180円(本体3,800円+税)
- 発行年月
- 2025年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784812224076
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[BOOKデータベースより]
社会の主流から排除されがちなマイノリティの子どもたち。かれらを公教育へとつなげるために働きかけた教師や活動家の存在に注目する。
教師・教職を歴史化する―〈媒介者〉という視点
[日販商品データベースより]第1部 時代のなかの教師たち(夜間中学が/を生んだ多彩なエージェントの群像―一九五〇〜七〇年代の荒川九中夜間学級という媒介地;「隔離」を換骨奪胎する媒介者としての派遣教師―一九七〇年代の「新良田教室」における進路問題とハンセン病;「土地取上反対運動」における教師の役割―一九五〇年代前半の岩国基地拡張問題に着目して;植民地における学校教育とその周辺―フィリピンの英語短編小説にみる子ども・教員・異文化;転禍為福―教育による社会問題の転質とその帰結―一九三〇年代における松永健哉の軌跡)
第2部 翻弄されるマイノリティとともに(ともに学び、ともに生きる―一九七〇年代アイルランドにおける多宗派学校運動と創発的包摂;黒人のニーズを国政に届ける―女子教育者メアリー・マクロード・ベシューンのあゆみ;炭鉱閉山によって周辺化された人々にかかわる―キリスト教学生運動としての「筑豊の子供を守る会」の担い手達;尼崎市立朝鮮学校における「不徹底」で「不正常」な民族教育―教育的か、政治的・思想的か)
〈媒介者とマイノリティの物語〉をどう読み解くか
近代になり、教育の完全化――一定の社会内への画一的な教育――が図られたが、貧困や被差別、病気などマイノリティの立場にある子どもたちはそこから排除されがちであった。かれらと公教育を媒介し、時に社会問題にも対峙した教師や活動家たちの思想や行動に着目する。