この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 保育英語
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2009年01月発売】
- 南国太平記土居清良伝
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2022年11月発売】
- 校長先生の探検絵日記
-
価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2024年07月発売】


























[日販商品データベースより]
◆百句シリーズに橋關ホが登場!
アポロとディオニソス
俳人のほとんどすべてが、正岡子規から発する系統に属するが、橋關ホは、唯一と言ってよいほど、その系統に属さない俳人であった。義仲寺の名跡となる寺崎方堂に連句の手ほどきを受け、その後、方堂から「四空窓」の号を譲られた俳諧師でもあった。
關ホは、明治三十六年(一九〇三)、金沢市の生まれ。京都帝国大学の英文科を卒業し、後に神戸商科大学(現兵庫県立大学)で英文学の教授となる。専攻は、イギリスのチャールズ・ラムなどの随筆文学であった。ちなみに、『ラムの思考様式』、『ジョシュア・レイノルズの絵画論』などの著述がある。平成四年(一九九二)八十九歳にて逝去。
英文学と俳諧の同居はきわめて異色であるが、そもそも、俳諧の連歌と呼ばれた連句は、正岡子規によって、「発句は文学なり、連俳は文学に非ず」と一刀両断に切捨てられ、消滅の危機に瀕していた。關ホは、そんな連句と出会ったのである。
日本古来の伝統文芸と英文学との結合は、新しい俳句を予感させる。つまり、俳諧の柔らかさと英文のシャープさの結合、あるいは、日本語の曖昧さと英語の
ロジカルでストレートな表現の融合、それらが俳句にどう表れるのか、橋關ホという作家によって実現されようとしていた。
(解説より)