- 響きあう文學
-
長安から江戸まで
- 価格
- 12,100円(本体11,000円+税)
- 発行年月
- 2025年10月
- 判型
- A5変
- ISBN
- 9784762967641
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[BOOKデータベースより]
第一部 響きゆくことば 唐宋から元明
[日販商品データベースより]第二部 白話小説の世界へ 明清
第三部 海を越えて 日本近世
【まえがき より】(抜粋)
本論集は、小松謙先生が二〇二五年三月をもって京?府立大學を退職されるのを機に、先生の數多い受業生のうち、その學び舍に他の人よりいささか長く席を置くことになってしまった?たち、奇?に導かれて身を寄せた?たちが集まって作ったものである。京?の?華街から離れた下鴨の一角で學んだ我々にとって、北大路橋から眺める賀茂川の流れや比叡の豐かな山なみ、先生の聲が?く?室が學びの原點であり、本書の「?き」の原點でもある。
先生のご?究の代表的なものとしては元雜劇などの戲曲や所謂「四大奇書」を始めとする白話小?の成立・出版、それらと密接的な關係にある近代的讀書の問題などを擧げることができる。さらに、先生はその?史的背景、白話文學の日本への傳播などにも廣く通じておられ、中國古典詩文はもちろんのこと、學部生・院生の論文指導でも幅廣くカバーされていた。受業生の興味もおのずと多方面に及び、それが本論集に收めた各論考の多彩なテーマへとつながっている。
そこで本論集は全體を時代と地域、および主な分析對????によって大きく三部に分けたうえで、各論文をその對????の時代順に竝べることとした。第一部は「?きゆくことば」と題し、唐から明に至る長いスパンで、樣々なジャンルを扱う論文六篇を收める。その?容は、唐の韓愈の思想、宋代以降の詩人の評價、文言小?に現れる物語要素の分析、曲における套數の形成、雜劇作品の成立過程、さらに明代の詞と小?・戲曲の關係に及ぶ。
第二部は「白話小?の世界へ」と題して、明?の白話小?に關連した論文六篇を収める。人物形????の形成、語りの特?、テキストの發展と繼承、出版事情など、白話小?の成立に關わる多樣な問題を考察している。
第三部では「?を越えて」と題して、江?時代の日本における白話小?の受容と影?に關する論文四篇を收めている。唐話?究や白話小?翻譯の實態、插繪表現の特?、翻案と思想との關係などを通じて、白話小?受容の?相を明らかにする。
論集の締めくくりとして、小松先生からもご論考をお寄せいただいた。明代後期、「三言」以前に短篇白話小?の大規模刋行をおこなった洪?について、その背景を分析されている。
このように、本論集は時代・地域・ジャンルの違いを超えて、互いに呼應し合う論考によって構成されている。それぞれの部に收められた?究は獨立した成果であると同時に、全體として一つの對話の場を形づくっている。