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[BOOKデータベースより]
昭和陸軍をリードした戦略家、永田鉄山。第一次世界大戦をつぶさに検討、次の世界大戦が不可避であること、国家総動員体制の必要があることを確信する。満州事変、国家観を異にする天皇機関説との激突。皇道派との人事抗争のなかで命を落とした永田が対峙した「昭和の危機」。
第一章 永田鉄山の国家総動員論(永田鉄山の足跡;第一次世界大戦の衝撃;長期持久戦の戦時動員兵力と平時の常備兵力;新しい戦闘法とその精神;機械化兵器の大量使用と工業生産力;国家総力戦と国家総動員;次期大戦不可避論;資源自給論と中国;対中国政策とその方法;軍の政治介入と陸軍統制)
[日販商品データベースより]第二章 満州事変と一夕会(満州事変の勃発;犬養毅政友会内閣の成立と陸軍における権力転換;五・一五事件と政党政治の終焉)
第三章 天皇機関説事件(美濃部達吉の『国防の本義』批判;天皇機関説の問題化と陸軍派閥抗争;岡田内閣の国体明徴声明と『国体の本義』の発行)
昭和史に新たな光をあてる!
昭和10年、人事抗争の末、陸軍省内で殺害された陸軍の最高頭脳、永田鉄山。彼が挑んだのは「国を守るための戦争か、戦争のための国家か?」という総力戦のパラドックスだった。その永田の国家総動員体制論と、国家観として、正面からぶつかったのが美濃部達吉「天皇機関説」であった。
トランプの関税外交ひとつとっても、国家と国家が、経済、政治、外交など
総力でぶつかり合う「総力戦」は、実は現代の世界にも通じる難問にほかならない。総力戦の時代、日本にどのような選択があり得るのか?
〈ひとたび総力戦が開始されると、国家の存続、国民の安全のためには、その国の軍事、経済、政治、社会生活、文化などのすべてを動員して戦わなければならない。これが「総力戦」の出発点のはずである。ところが、総力戦を前提とすると、「国民と国家を守るための戦争」であるはずのものが、「戦争のための国家」へと反転してしまう。それは、「国家総力戦」自体がもつ不条理の反映でもあった。国家の全てを賭けて戦わなければ生き残れない、という過酷な現実にいかに対応するか、という難問が、永田のテーマだった。〉(「はじめに」より)