この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- パンセ
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2024年05月発売】
- 写真アルバム 守口・門真・大東・四條畷の昭和
-
価格:9,990円(本体9,082円+税)
【2024年06月発売】
- 昭和史入門 上
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2020年11月発売】
- 『後世物語聞書』聴記
-
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2017年07月発売】

























[日販商品データベースより]
これは、
世間を知らぬまま
肥大した自尊心と
妄想に淫した魂の
彷徨の物語である。
幼少期を育んでくれた「愛人」のような乳母とは?…常に気丈な母親が一度だけ涙を見せた事件とは?…小学時代の初恋成就の先にあったものは?…中学で出会ったクセツヨな教師たち、奇妙な友、そして「神々」とは?…愛しい猫との出逢いと悔いの残る悲しい別れとは?…高校の講演会で某高名作家が残した衝撃とは?…大学時代、合宿先の城下町で出逢った本当の怪異譚とは?…青春の挫折から新天地への旅立ちまで、儚く愛おしい時代を背景に描く、時に随筆(風)、時に青春小説(風)の自伝的「私小説」20篇。愚かでひたむきで少し切ない成長物語。
【目次】より
飛魚の羽を透かして万華鏡
未だ知らぬ罪を浄めて菖蒲の湯
カエサルの母の涙に潜る夏
満願の果てに墜ちたる蟲喰い栗
春の夢生死の狭間に怯四郎
爪研ぎし無花果の根にネコタは抱かれ
稲ハデに兄の威を借る三十郎
赤山に神舞い降りて秋の暮
リビドーを募らせ柘榴は割れており
旧校舎遠い廊下のシクラメン
冬銀河震えて響けベートーヴェン
「新世界」夢見て揺蕩う海の家
血の滲みた竹刀に憩えり塩蜻蛉
夏の陣°ナに踴るカブト虫
金風の南四局に鶏は啼く
鬼六の河のほとりに彼岸花
蝉時雨奏でて嗤うおしづさん
薫風に冥闇貫くオートバイ
狼になりたしこうべを垂れる夏
拗年を葬り無明の春に勃つ