- イーゼルの丘の上から
-
終戦80年「無言館」の明日
白水社
窪島誠一郎
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2025年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560091951

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[BOOKデータベースより]
福島原発が遠く霞む浪江町の小高い丘に、約百脚のイーゼルが海に向かって立ち並ぶ…。姿なき戦没画学生と共にある、自分史を象徴する場として造成した、著者最後のミッション。
1(決壊の時代;勲章の秋;「証言者」はふえている;「陰茎ガン」の話;相克の美術館 ほか)
[日販商品データベースより]2(再び、相克の美術館について;画学生の絶唱;「ある展覧会」のこと1;「ある展覧会」のこと2;自分とは何者か ほか)
自分史を象徴する場として造成する強い決意
福島原発が遠く霞む浪江町の小高い丘に、約百脚のイーゼルが海に向かって立ち並ぶ……。
そんな夢を実現させようとする著者の執念を著したのが本書であるが、これは一体何なのか。
無言館経営に立命館大学の支援を受け、共同館主として内田也哉子(樹木希林長女)を迎え、広報活動の輪がさらに広がり、ひとまず安堵の胸をなでおろした著者が、どうしても残しておきたい事業が二つあった。
共通する思いは、無言館に並ぶ戦没画学生に対する心情である。一つは沖縄に新たな美術館を建設することだったが、これは経済的事情でいったんは諦めることとなった。
しかし、だれもが絵筆をとれる場として、あるいはそこに佇む場として、姿なき戦没画学生と共にある、自分史を象徴する場として土地を購入し、不思議な広場を造成した。
この広場に立つことこそ、無言館の次にあるべきものとして著者が長年にわたり計画してきた夢であった。
本書はその夢がかない、間もなく完成する「イーゼルの丘」への気迫溢れる心情を垣間見ることのできるもので、局所癌と闘う著者最後のミッションとして感極まるものがある。