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[BOOKデータベースより]
封印された「開拓」と「軍」―そのかすかな声に耳を澄ませながら、北海道の歴史を歩く。
序章 江戸の御家人から軍神加藤少将へ
[日販商品データベースより]第一章 五稜郭から逃げて来た男
第二章 未完となった石狩川の半世紀
第三章 明治天皇、函館の二泊三日
第四章 朝敵の西南戦争
第五章 牡蛎とニシパと牛乳の町
第六章 屯田兵魂と隣組
第七章 加藤鉄蔵とその子・加藤建夫の勲功
第八章 軍神につづけ
終章 オオカミ
封印された「開拓」と「軍」に向き合う
北海道は「戦争」と「拓殖」によってつくられた。しかし敗戦後、両者は封印されてきた。とりわけ近年、その傾向は加速している。
北海道百年事業の一環として開設された「北海道開拓記念館」は「北海道博物館」と改称され、展示が刷新された。開拓記念館入口に掲げられていた木村捷司の壁画「開拓」は、それを機に二階に移されることとなった。
そして、開拓記念館と同時期に建設された「北海道百年記念塔」は老朽化を理由に解体された。
そもそも「北海道百年」とは、あくまで和人の歴史観であり、先住民たるアイヌの視点に立てば、「百年」をことほぐいわれはない。
しかし、先住民の視点と開拓の二項は単純な二項対立にはなりえないのではないか。日本の近代化において北海道が果たしてきた役割という問題を考える際、両者は複雑に絡まり、安易な切り捨てや裁断を拒否しているように見える。
昨今もてはやされる炭鉄港の基底にある「軍」と「開拓」に注目し、そのかすかな声に耳を澄ませながら北海道の歴史を歩く。『第七師団と戦争の時代』の著者渾身の書き下ろし!